ここ1週間くらいの間で報じられたスマホ関連ニュースのなかでこれだけは知っておきたいというものをいくつかピックアップしてお届けする「スマホ気になるニュース」。
先週は、iOS 13の発表や、ドラクエの位置情報ゲーム登場、契約解除料が大幅に減額されるかも?といったニュースに注目が集まりました。
iOS 13発表 この秋にリリース
AppleがiOSの新バージョンとして「iOS 13」を発表しました。今年の秋に提供が開始されます。
対象機種は、iPhone XS/XS Max/XR/X/8/8 Plus/7/7 Plus/6s/6s Plus/SE、およびiPod touch(第7世代)です。
iPhone 5s/6/6 Plus/iPod touch(第6世代)は、iOS 12を最後にサポートが打ち切られました。
iOS 13発表まとめ。アプリ起動速度2倍・ダークモード・写真機能刷新 https://t.co/E9Q6KKFzlc @engadgetjpさんから
— がってん (@gattenist) 2019年6月4日
iOS 13にはパフォーマンスの改善やダークモード(夜間モード)の導入などいろいろなアップデート内容が盛り込まれていますが、中でも「Sign In with Apple」という新機能に大きな注目が集まっています。
Sign In with Appleは、ウェブサービスやアプリの新規アカウントの取得を簡単にするための機能です。「Sign In with Apple」ボタンをタップすればiPhoneが自動的にIDとパスワードを作って登録し、管理までしてくれるので、次からはApple IDだけで(つまりFace IDやTouch IDで認証するだけで)ログインできます。
「Sign in with Facebook」や「Sign in with Google」といったいわゆるソーシャルログインとの大きな違いは、個人情報の受け渡しの有無です。Sign In with Appleでは個人情報をサービス側に渡さないばかりかログインIDに使われるメールアドレスさえもランダムな仮想アドレスが生成される仕組みになっているので、高いセキュリティが保たれるとされています。
Sign In with Appleに対応するサービスやアプリでしか利用できない機能ですが、iOS 13のリリース以降は一気に対応サービスが増えるはずです。期待できますね。
なお、iOS 13の対象機種にiPadが含まれないのは、Appleが「iPadOS」というiPad専用のOSを新たに開発したからです。iOSをベースに、タブレットの大画面を効率よく使える新スタイルのホーム画面や、よりPCライクに使えるマルチタスク、ファイルアプリなどが特徴です。iOS 13と同じく今秋に提供が開始されます。
ミドルレンジなスマホが続々発売
ドコモが「Google Pixel 3a」と「arrows Be3」、auが「Galaxy A30」販売を開始しました。
【更新】2019年 夏モデルスマートフォンの発売日と価格(随時更新) https://t.co/OwsgjYom97
— がってん (@gattenist) 2019年6月3日
Pixel 3aシリーズはソフトバンクも5月中旬から販売していますね。また、Galaxy A30はUQ mobileとJ:COM MOBILEがSIMフリーモデルを販売します。Galaxyシリーズとしては国内初のSIMフリーモデルとなるそうです。
前回も書きましたが今年の夏モデルはとにかくミッドレンジモデルがアツいです。中でも評判が良いのがPixel 3a/3a XL。上位機種譲りのカメラ性能、ゴリゴリの3Dゲーム以外は難なくこなす動作パフォーマンス、Made by Googleゆえの高速&長期間OSバージョンアップサポートの3点が特に素晴らしいです。
ただし防水とmicroSDカードに対応していないところだけは注意したいです。この部分をフォローする製品が、Galaxy A30、Xperia Aceです。スペックは一段階落ちますが、富士通のarrows Be3も安いわりに非常によくできていて侮れませんよ。
4万円台で買えるスマートフォン3機種 あなたならどれを選ぶ?
https://t.co/mpzLeAUVAB— Engadget 日本版 (@engadgetjp) 2019年6月3日
予断を許さないファーウェイ問題
米中対立の影響でファーウェイの新型スマホの発売が見送られている問題について。
いまだに多くの販売店で発売が中止されたままの状態となっていますが、そんな中、Amazon.co.jpはファーウェイ製品の販売を再開しています。
HUAWEI(ファーウェイ) https://t.co/2bURhR0WQL @Amazonより
— がってん (@gattenist) 2019年6月3日
このほか、Googleが禁輸解除を働きかけているという噂があったり、SDカードやWi-Fiなどの標準化団体がファーウェイのメンバーシップを復帰させたりと、解決に向かう動きが出始めています。
Googleが対ファーウェイ制裁は安全保障上のリスクがあると警告? 禁輸免除を働きかけているとのうわさ – Engadget Japanese https://t.co/SEtBhcEnLr
もちろん、Googleにとってもファーウェイは大口の顧客です。ビジネス上の要請から、アメリカ政府へのロビー活動を行っている側面もあるでしょう。 pic.twitter.com/WDsJh61AUg— Engadget 日本版 (@engadgetjp) 2019年6月10日
一方で、Facebookが同社製アプリ(FacebookやInstagramなど)をファーウェイ製端末にプリインストールさせないようにしたという報道があり、新しい懸念も生まれています。必須級のアプリがインストールできないとなればファーウェイスマホの競争力は著しく落ちてしまいます。
未だ予断を許さない状況にあると言えます。
Facebook、HUAWEI端末へのプリインストールを禁止(Reuters報道) – Engadget 日本版 https://t.co/2729gVbWaX @engadgetjpより
— がってん (@gattenist) 2019年6月9日
契約解除料が千円以下に?
「政府は携帯サービスの2年契約の解約金を従来の9,500円から1,000円以下にする方針を固めた」。日経新聞が報じました。
今夏を目途に答申をまとめて秋までに省令を改正するということなので、もし本当にそうなれば、10月にMNOサービスを開始する楽天への乗り換えを検討しやすくなります。
「通信値下げ」第2幕へ 携帯違約金1000円以下に https://t.co/VFQRI1w2uz
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年6月8日
分離プランの義務化に加えて契約解除料を大幅に引き下げることで消費者が同じ携帯会社につなぎ留められてしまう要因を無くす。そうして乗り換えの動きが活発になれば、携帯会社同士の競い合いも激しくなり、結果、料金を含めてサービスが改善されていく、というのが政府の立てた筋書きです。
しかし、携帯会社からしたら解除料の値下げは死活問題になりえます。料金を2年以上継続して徴収できるからこその現在の料金設定なわけですから、解除料が引き下げられてユーザーをつなぎ留められなくなれば料金を上げざるを得なくなり、逆に消費者の負担が増えてしまうことになります。
とても難しい問題で当然賛否両論出ています。
PayPayがマツキヨグループで利用可能に
全国約1,600店舗のマツモトキヨシグループのドラッグストアにおいて、スマホ決済サービス「PayPay」が利用できるようになりました。
(プレスリリース)「PayPay」、全国約1,600店舗の「マツモトキヨシグループ」で利用可能に ~ 今月はドラッグストアで「PayPay」を使うと、最大20%戻ってくる ~ – PayPayからのお知らせ https://t.co/712tXZRQUP
— がってん (@gattenist) 2019年6月7日
マツキヨのコード決済はこれまで「d払い」と「アリペイ」の2種しかなかったので対応サービスが増えることは純粋にうれしいことです。
PayPayでは6月1日から30日まで、全国のドラッグストアで利用すると最大20%のPayPayボーナスが戻ってくるキャンペーンを実施中です。
ドラクエの位置情報ゲームが電撃発表
スクエニがスマホ向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」を発表。2019年内にリリースします。
対応機種はiPhoneおよびAndroidスマホ。料金形態はアイテム課金となっていて基本無料でプレイできます。
堀井雄二、すぎやまこういち、鳥山明。いつものメンバーが開発を手掛けます。
「ドラクエ」最新作は「歩く」スマホゲーム 「ドラクエウォーク」発表 https://t.co/FGfNzaGaHA
— がってん (@gattenist) 2019年6月3日
ポケモンGOと同じく位置情報を利用したゲームです。現実の地図を舞台にプレイヤーが歩き回り、モンスターを倒したりクエストをクリアしたりして冒険を進めていく形になります。
ポケモンGOは社会現象となるほど世界的にヒットしましたがドラクエウォークは果たして。個人的にはポケモンよりドラクエの方が馴染みが深いので、リリースを非常に楽しみにしています。
GoogleのSOSアラートが強化
Googleが2年前から提供しているSOSアラートが強化され、新たに台風進路予測、地震シェイクマップといった機能が追加されました。今後数週間のうちに、Android、iOS、デスクトップ、モバイルウェブにて運用が開始されます。
Google Japan Blog: Google マップと Google 検索上の災害情報の可視化を強化 https://t.co/BVVDpkWgU7
— がってん (@gattenist) 2019年6月7日
SOSアラートは、災害時に信頼できる情報をリアルタイムに表示するというGoogleのサービスです。新機能が追加されると、台風、地震、洪水(インドのみ)の情報が、より詳細に可視化されます。
具体的には、台風の進路や地震の震源地・マグニチュードといった情報が、Googleマップ上でグラフィカルに表示されるようになります。ルートナビ中は、利用中のルートが災害の影響を受ける場合に警告や迂回ルートを案内するようになります。