アクセサリー レビュー

前後のガラスフィルムでiPhone XSを武装 質感は保たれるが欠点も

新しく買ったiPhone XSにガラスフィルムを貼りました。iPhone 8のときにはどうしても見つけられなかった背面用のガラスフィルムも今回は簡単に見つけられたので、ついでにこれも買って付けてみることにしました。

高評価なOAproda製フィルム

まず表用に用意したのはAmazonで高い評価を得ているOAprodaの「TEMPERED GLASS Screnn Protector」です。何人かの著名なユーチューバーもこの商品を高く評価していたので、気になって購入してみました。

iPhone X/XS用のガラスフィルムには大きく分けてノッチ部分を避けるようにくり抜かれている形のものと、スピーカー部分のみ穴が開いていて他は全て保護してくれる全面保護タイプのものの2種類があります。

購入した商品は後者のタイプ。前面のほとんどを覆うのでiPhone本体に傷が付くリスクを最小限にしてくれますし、デザイン性も損なわれないということで、いい事ずくめのように思えます。

代わりにお値段はそこそこします。2~3枚入りで千円を切る価格の製品もあるなか、こちらの商品は1枚入りで税込1,299円。1枚しか入っていないので貼り付けの失敗は許されません。

心配事もあります。ノッチ内のセンサー部分も覆ってしまうことになるので、近接センサーやFace IDのためのセンサーに影響が出てしまわないかちょっとだけ不安です。わざわざノッチ部分をくり抜いて作ってある製品もあるわけですから。

Amazonでのレビューを見る限りでは過度に心配しなくても良さそうですが、一応自分でも数週間使ってみて不具合が生じないか確認してみたいと思いました。

貼ってみる

梱包は簡素です。

左から、商品説明&貼り付けガイド、フィルム本体、アプリケーター、クリーニングクロス、アルコールシート、ホコリ除去シールとなっています。

アプリケーターはフィルムを貼るときに使うガイドです。iPhone XS本体に装着し、その状態で上からフィルムを置くことで、ズレることなく簡単に貼り付けることができるという寸法です。

本当にピッタリと貼り付けることができました。アプリケーター様様です。

気泡は入りやすい気がします。写真のように細かな気泡が入る箇所がいくつかありました。爪でグイッと圧着してあげると綺麗になります。

もうひとつ気になったのは、エッジ部分の3Dラウンド加工がAmazonの商品説明に載っている画像ほどではないということです。いやむしろほとんどラウンド加工なんてされていなくて、指で触ると引っかかる感じすらあります。

ちょっと誇張し過ぎな感じがしますね。

裏は旭硝子製ガラス

背面用にはBaseusというメーカーのフィルムを買ってみました(現在はXS用が売り切れてしまったようでXS Max用とXR用しかAmazonでは販売されていません)。値段は1枚入で税込880円でした。

背面用のフィルムは余裕があればちゃんとiPhone XS用に作られているものを選んだほうが良いと思います。iPhone XSとiPhone Xは背面カメラの場所と縦の長さがほんの少し違うので、iPhone X、XSで共用の商品を買ってしまうと少し不安です。まあ違うと言っても1mm以下の差なのでほとんど関係ないとは思いますが。気持ちの問題ですね。

今回購入した商品は一応iPhone XS用が謳われていて、パッケージにも「Design for 2018 iP 5.8inch」の記載があります。

箱や中の緩衝材はしっかりしたものになっています。

中身は左から、フィルム本体、クリーニングクロス、アルコールシート、貼り付けガイドです。背面なので多少のズレは気にならないということでアプリケーターは付属していません。

少しズレましたが、剥がれ、気泡等の問題もなく、キレイに貼れました。貼付け後に気泡を追い出す必要すらなかったので、加工精度は高そうです。エッジも少しラウンドしていて指に引っかかる感じは少ないです。

ただ、iPhone本体に対してフィルムが少し小さすぎるかなという感じはします。傷が一番付きやすい縁の部分が保護できないのは厳しいです。

今回買った商品の総評

前面用に買ったOAprodaのフィルムは、保護できる面積が広いところと、ズレることなく貼り付けることができるところが良い点です。表面に僅かな凹凸があるのか気泡は入りやすいですが、貼付け後の処置でなんとかすることができます。エッジがラウンド加工されていないところは非常に残念でした。

背面用のBaseusのフィルムは加工精度が高くて気泡が入りにくいのが良いです。少しサイズが小さめで保護できる範囲が狭いのが欠点です。

どちらも透明度や表面の滑らかさには問題がありませんでした。十分実用に耐えうる品質だと思います。耐久性や剥がれやすさについては使い込んでから検証してみたいと思います。

前後にガラスフィルムを貼ってみて

できるだけ素のデザインでiPhoneを使いたい私としては、表裏両方にガラスフィルムを貼っておくのは一見理想的に思えました。しかし実際に貼ってみるとひとつ大きな問題が浮上しました。それは重さと厚みがかなり増すことです。

何も貼っていない状態のiPhone XSの重さは約177gです。それに対して表裏にガラスフィルムを貼った状態では195gにもなります。6.1インチのiPhone XRと同等以上の重さということです。厚みに関しては、素の状態が7.7mm、ガラス1枚が0.3mm、合計で8.3mmとなります。これもiPhone XRと同等になってしまうんですね。

ガラスではなくPET素材のフィルムに変えるか、それともやっぱり裏面だけ剥がしてしまおうか・・・。いろいろと対策は考えられますが、手元にある傷だらけのiPhone 8を見ると背面に何も貼らないという選択はできませんし、PET素材のフィルムは軽さは魅力ですが手触りがどうしても好きになれません。ということで、私の中の優先順位を考えるとやはりガラスフィルムの両面貼り以外に道はなく、結局はそのまま使い続けることに決めました。今後、もっと薄手のガラスフィルムに変えることで解決を図ろうと思います。