Apple Watchを2か月間使った感想の後編です。前編、中編と書いてきました。
今回はApple Watchを使ってみて困ったところ、改善を求めたいところについて書きました。また、Apple Watchを買うことで当初の目的が達成できたのかどうかについて、記事の最後でまとめました。
操作は慣れるまで時間がかかる
直感的に操作できるiPhoneと比べてApple Watchの操作性はちょっと複雑に感じるところがありました。たぶん、操作ボタンが同じ面に2つあるのが要因なのだと思います。どっちをどう押せばどうなるかが咄嗟に判断し辛いんですね。未だに迷うことがあります。
タッチ操作については感度も指への追従性も、インターフェースのデザインも悪くありませんが、ディスプレイが小さいのでどうしても違う箇所をタップしてしまったり、タップしたつもりがタップできていないということが起こります。42mmモデルならこういう問題は起こりにくいのかもしれません。
また、タッチパネルは水に濡れていたり手袋をしていると反応してくれません。雨の日のランニングや大量に汗をかいているときに操作が効かなくてフラストレーションが溜まることも結構あります。これはタッチデバイスの宿命ですから、うまく付き合っていくほかありません。
バッテリー管理が難しい
Apple Watchを活動量計としても使う場合、寝ている間も常に身に着けておきたいので充電するタイミングが難しいです。私の場合、ランニング後のシャワーと夜の入浴時の、1日2回充電しています。
どちらも充電していられる時間は長くて1時間程度なので、100%まで充電されないこともしばしば。通話やLINE、Apple Payなど、全般的にApple Watchに頼っているので、出かける時にバッテリー残量が少ないと不安になります。
モバイルバッテリーを使えば外出時にも充電ができますが、今度は充電ケーブルの問題が出てきます。iPhoneで使うLightningケーブルが使えないのです。
Apple Watchの充電は、本体裏側にマグネット式のワイヤレス充電端子を貼り付けることによりワイヤレスで充電をする仕組みです。ですから外出時にApple Watchを充電するためには専用のワイヤレス充電ケーブルを持ち歩く必要があります。もしもこれを持って行くのを忘れてしまったら・・・。出先で充電するチャンスはきっとありません。
モバイル用のケーブルを買おうにも、Apple純正品は1つ3,200円と高価なので気軽に買うことができません。そもそも、持ち物がひとつ増えるだけでも嫌です。
バッテリーの持ち自体はそれほど悪くありません。私の使い方の場合、ちゃんと100%まで充電できていれば1日の途中でバッテリー切れになることはないです。使い始めて1週間くらいはどうしても触る頻度が高いので持ちが悪く感じてしまいますが、操作等に慣れた後は評価が変わると思います。
少しでもバッテリー持ちを良くしたい場合はApple Watchの大きい方のモデル(42mmモデル)を選ぶと良いと思います。42mmモデルの方が大きなバッテリーを積んでいると思われ、とすると待機時間も長いはず。ディスプレイが大きいほうが消費電力は高いですが、使用中のほとんどの時間は消灯状態ですからね。
私は見た目と装着感だけで38mmモデルを選んでしまい、後で少しだけ後悔しました。
眩しい・・・
Apple Watchではディスプレイの明るさをスマートフォンのように自動調整してくれないので、夜寝る時に電気を消した後は眩しくて見るのが大変だったりします。手動で明るさを変更することもできますが、それをするには設定アプリを経由しなければならないので、毎回調整が面倒です。
それと、本来裏面の心拍数センサーの緑色の光が、やはり就寝時に眩しくて辛い時があります。強烈に光るので何事かとびっくりするほどです。
音楽サービスの選択肢が無い
Apple Watchは単体で楽曲のストリーミング再生ができますが、対応する音楽サービスがApple Musicだけであるという問題があります。
私はもともと音楽サービスはGoogle Play Musicを毎月お金を払って利用していますし、AmazonのPrime MusicやSpotifyだって使えます。でも残念ながらこれらのサービスは現状Apple Watchに対応していないので、Apple Watchで音楽をフルに楽しみたい場合はApple Musicの契約が必須です。
私としては同種のサービスにお金を払うのはどうしても無駄と感じてしまいます。できるだけ早く対応サービスが増えてくれることを願います。
音楽ファイルの同期に時間がかかる
どうしてこんなに時間がかかるのでしょうか。10曲程度のプレイリストを同期するのに20分くらいかかります。ちゃんとWi-Fiにも接続できているし、巨大な楽曲ファイルを同期しようとしているわけでもありません。
充電中でなければ同期ができないというのも何だかなぁという感じです。
私が何か間違ったやり方をしているのか・・・。よくわかりませんが、とにかく同期がもっと早ければ気軽にプレイリストを追加したり変更することができて、もっとランニング等のアクティビティが楽しくなるはずなのです。
まとめ:Apple Watchはスマホ依存解決の糸口になりうる!
前編、中編、後編と3本立てでApple Watchを使った感想を述べてきました。今まさに購入を検討している方、どうでしょうか、少しでも参考になりましたでしょうか。
私のApple Watch購入の目的は「スマホの乱用から脱却すること」でした。2か月使ったくらいでは使用スタイルも定まっていませんし、新しい機能やアプリを試してみるのにスマホを必要とするケースは多く、逆に時間を取られてしまっている感じも正直ありました。
でもApple Watchを身につけるようになって少なくともスマホから離れられないという状態からは開放されましたし、活動量計機能があるおかげで生活もよりアクティブになり、今まで家でゴロゴロして費やしていた時間を体や心のために有意義に使うことができるようになったので、自分としては買って良かったと思いますし、完璧ではないものの理想の状態に近づけているという実感は得られました。
スマホは便利だし楽しいし、なかなか手放せないですよね。でももし自分にスマホ依存症の気があって今の生活に満足していないなら、スマートウォッチの導入で何かが変わるかもしれません。そうでなくても普通に便利なので試してみて損はないと思いますよ。