フリマアプリのメルカリに、不用品をすぐに現金化できる新しいサービス「メルカリNOW」が追加されました。
iOS、Android向けに提供されている既存のメルカリアプリで利用できます。トップ画面からタブを「NOW」に切り替えて利用を開始します。
スマートフォンから簡単なやり取りで不用品の売買ができる「メルカリ」。オークションよりもシンプルで手軽だと人気ですが、さらに素早くアイテムをお金に変えられるのが、今回開始された”即時買取”サービス「メルカリNOW」です。
お金に変えたいアイテムの「ブランド」「カテゴリー」「状態」を選択して、スマートフォンのカメラで撮影すると、その場で査定金額が表示されます。「お金に変える」ボタンを押せば、自分のアカウントにすぐに売上金が支払われます。
あとは2週間以内にアイテムをメルカリに送れば完了、という流れです。売上金はメルカリ内の買い物に利用でき、振込申請を行うことで口座への振込も可能です。
通常のメルカリではアイテムの買い手は他のユーザーですが、メルカリNOWではメルカリのグループ会社が直接買い手になることで、売れるまで待つ必要がありません。売ったアイテムはメルカリ上で販売されます。
また査定は写真撮影のみで大変スピーディーです。手数料という概念もありません。メルカリの膨大な取引データを利用して機械的に査定が行われます。
アイテムの送付については、集荷依頼をすると自宅まで無料で集荷に来てくれます。現在、メルカリNOWの開始を記念したキャンペーンが行われています。集荷の際に現金化した商品を3つ以上まとめて発送すると、集荷ボーナスとして500円がもらえます。
利用に際して何点か留意すべきところがあります。
まず、未成年は利用できません。初めてメルカリNOWを利用する際、免許証等の本人確認書類のアップロードが必要となり、本人確認書類に記載されている住所にのみ集荷を依頼できます。
そして、通常のメルカリと違って何でも売れるというわけではありません。対象の商品カテゴリが用意されていて、当初は服屋バッグ、アクセサリー等の装飾品に限定されています。
また、1日の買取金額の上限が1,000万円までと決まっています。先着順での買い取りとなり、上限金額に到達し次第終了となります。毎日10時に利用枠がリセットされます。
二次流通の新しい形
メルカリNOWは11月27日にサービスが開始されました。サービス開始からわずか17分後、「想定以上の利用があり負荷が上昇した」という理由で一旦サービスが休止されています。その後再開され、現在は通常どおり利用できます。
同種のサービスに「CASH」というものがあります。ベンチャー企業のバンクが今年6月にiOS版をリリース（Android版はcoming soon.）。初日に想定以上の利用（3億円以上）があり、翌日にサービスを休止。その後サービスを再開していますが、11月21日にDMM.comに70億円で買収されています。
売却に必要なのは写真撮影と簡単な商品状態の申告のみ。偽造品や盗品等の問題や、あまりに手軽にアイテムを現金化できることに対するさまざまな課題もあるようですが、新しい二次流通ビジネスの形態として今大きな注目を集めているのは確かです。
