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野球ボールの回転を解析するミズノの新システム「MAQ」。魔球の練習がスマホでできるようになる?

ミズノが、野球ボールの回転を解析する新システム「MAQ(マキュー)」を開発し、プロトタイプを完成させたと発表しました。

一般販売は2018年春が計画されています。まずはプロ野球、大学野球などでの実証テストを行い、研究開発を進めていくとしています。販売価格は本体19,800円、充電器15,000円が想定されています。

新システム「MAQ」は、センサーを内蔵したボールを投げることで回転数や回転軸、速度などの計測ができ、計測したデータはBluetoothで近くのスマートフォンに送信され、アプリを通じて確認、管理できます。

これらのデータによって、「伸びのあるストレート」「切れのある変化球」といった球種や球質の科学的な解析が期待されます。また、選手や指導者が使うことで、精度を高めた練習が可能となります。

MAQに使われるボールは中心にセンサーを内蔵していますが、硬式球と同じ質量、バランス、材質のため、同じ使用感で使えるそうです。また電源としてコイン型リチウム2次電池を内蔵し、ワイヤレス充電によって繰り返し使えるようになっています。

ボール本体による回転検知はスポーツ界から強く期待されているにもかかわらず、これまでは十分な性能を持った小型センサーがなく、毎秒50回転に迫るプロ野球選手の球まで検知可能なボール内蔵センサーは市場には見られなかったそうです。

MAQに内蔵されている「MIセンサー」はスマートフォン用の電子コンパスとして累計1億4千万個以上の実績があり、今回さらなるモジュールの小型化を図ることで、硬式球の芯に用いられるコルクに相当する30mmの珠に電池とともに収めることが可能になったということです。

そのうちこのような練習器具が少年野球などにも用いられるようになるのでしょうか。

情報元:ミズノ