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AIによる室温自動調整を家のエアコンに追加する「Ambi Climate2」。クラウドファンディング準備中

エアコンの設定温度を自動調整して常に快適に保ってくれるIoT端末「Ambi Climate2」。現在、日本への正規輸入を目標にしたクラウドファンディングの準備が進められています。

クラウドファンディングサイトKibidangoに登場したこのプロジェクトの「種」は、香港を拠点としているIoTベンチャーAmbi Labsが立ち上げました。2014年に海外クラウドファンディングサイトKickstarterで初期モデルを生産するためのキャンペーンを成功させ、以降、フィードバックを元に改良を重ねて完成したのが「Ambi Climate2」です。

つい最近、三菱がAIを搭載したエアコン「霧ケ峰FZ・Zシリーズ」を発表して話題になりました。外気温のほか床や壁の温度状況を分析して、人が「暑い」「寒い」と感じる前に体感温度を先読みして気流や風量を自動調節します。

「Ambi Climate2」はこういったAIによる空調の自動調整機能を、今使っている普通のエアコンに付け加えることができる端末です。

人間にとって快適な室温というのは気温や湿度、日射量など複数の要素が関係しているのだそうです。Ambi Climate2は複数のセンサーを搭載してこれらの要素を分析したうえで、最も快適と思われる室内温度、湿度になるようエアコンの運転を自動調整します。

また、機械学習と独自のAIによって個々のユーザーの快適な環境を学びます。専用アプリを使って時々フィードバックを送ることで自分にとっての快適な部屋の条件を学ばせることができます。その調整が快適でないと感じたときにフィードバックを送れば、AIがそのズレを学び、「冷やしすぎ」や「暖めすぎ」を無くすことができます。こうしてさまざまな条件でフィードバックを送ることでAmbi Climate2を賢くすることができ、自分にとって最高な環境を維持しやすくなります。これは節電にもつながります。

今秋には、ユーザーの位置情報を使い帰宅直前にエアコンのスイッチを入れたり外出時に自動的にオフにしてくれる「マルチユーザー位置情報機能」が追加される予定です。またすでにIFTTT連携が可能ですが、Alexaなど他サービスとの連携も今秋に対応する予定となっています。

本体サイズは108×42×81mm。重さは110g。直射日光やエアコンの気流の当たらない所で、エアコンが見える位置に置きます。あとはスマートフォンに専用アプリをインストールしてペアリングすれば設置完了です。

アプリはiOS9以上、Android 4.1以上に対応。50以上のメーカーや約1000種類のモデルを含むエアコンに対応しているとのことです。

このプロジェクトはまだ開始準備中の「種」の状態です。kibidangoのユーザー登録をしてこのプロジェクトの種にフォローすることで、最新の活動報告が受けられるようになります。

目標金額56万円を達成すれば日本への正規輸入が決定するとのことです。