オンキョーとベンチャー企業のネインが、AI対応のスマートスピーカーを共同開発することになりそうです。
8月14日、オンキョーは、株式会社ネインとAIにつながるヒアラブル市場への商品共同開発について、基本同意をしたと発表しています。
共同開発の内容
以下、検討する共同開発の内容として発表されたものです。
- オンキョーグループが企画開発するヘッドホンにおける音声認識、通知機能のアプリケーションの共同開発。Android・iOSアプリ(Android 版は 2017年8月末リリース予定)
- AI 技術に対応するスマートスピーカーへの音声認識、通知機能の開発
- オンキョーグループによるネインが企画・開発するヒアラブル・AI デバイスの開発支援
8月末にはもうアプリをリリースする予定とのことで、すでに一部のプロジェクトはかなり進行しているようです。
このアプリは、オンキョーのイヤホンと連携することによって、スマートフォンに届く通知やメッセージの内容を音声で読み上げてくれるようにするものです。
そしてスマートスピーカーについても一部は共同での開発が進められます。スマートスピーカーはGoogleのGoogle HomeやアマゾンのEcho、AppleのHomePodなどいろいろありますが、オーディオメーカーであるオンキョーがリリースする製品は一体どんな特徴を持ったものになるのでしょうか。楽しみです。
ネインの音声アシスト搭載イヤホン
ネインはクラウドファンディングでも成功し、現在注目されているベンチャー企業のひとつです。
大手メーカーで10年以上車載機器開発に携わってきたメンバーで構成されている日本の企業で、所在地は東京・渋谷。パイオニア株式会社でグローバル市場のカーナビ、車載インフォテイメント機器の開発、企画を担当してきた山本 健太郎氏が代表を努めます。
ネインが企画・販売しているBluetoothワイヤレスイヤホン「APlay」は、音楽のワイヤレス再生やハンズフリー通話はもちろん、専用アプリと連携によりスマートフォンに届く通知を音声で読み上げる機能を備えています。
カレンダーや天気、ニュースといった情報はもちろん、TwitterやLINE、SMSなどのメッセージも音声で読み上げてくれ、さらには音声でダイレクトに返信することも可能です。
現在「APlay NA1」「APlay NA1L」「APlay NA2/GA」という3製品がラインアップされていて、一部はネインの直販サイトや、Amazon.co.jpなどで購入できます。また、ハンドソープ洗い対応スマートフォン「DIGNO L」とAPlayをセットにした商品がUQコミュニケーションズから販売されています。
ヒアラブルプラットフォーム
ネインは自社ブランドでの企画開発を行う一方で、ヒアラブル技術を他社イヤホン向けにカスタマイズして提供するサービスも行っています。この枠組を利用してオンキョーは音声アシストに対応したイヤホンやスマートスピーカー製品を開発、リリースしようとしているわけですね。
また反対に、ネインが企画・開発するデバイスに対して、オンキョーが開発支援するとも言っています。さらに音質を強化したハイエンドモデルの登場が期待されます。
共同開発のあり方やリリースする商品の詳細については今後検討を重ねていき、公表すべき内容が判明次第、速やかに公表するということです。
情報元:オンキョー(PDF)、ネイン