Android デバイス&OS

シャープがスマホの新旗艦モデル「AQUOS R」を発表。2年間のOSバージョンアップを約束

シャープがAndroidスマートフォンの新機種「AQUOS R」を携帯会社に先駆けて発表しました。2017年夏のフラグシップモデルとして各社より発売されることになります。どこの携帯会社から発売するのかについてはまだ明らかにしていません。

シリーズ名を統一

これまでシャープのフラグシップスマートフォンは、ドコモ向けは「AQUOS ZETA」、au向けは「AQUOS SERIE」、ソフトバンク向けは「AQUOS Xx」というように、世代やスペックがほぼ共通にも関わらず、携帯電話会社ごとにシリーズ名称が異なっていました。

今回シャープは、2017年夏モデルからフラグシップモデルのシリーズ名を「AQUOS R」に統一すると発表しました。将来的にはAQUOS R2、AQUOS R3・・・というように世代が重ねられていくものと思われます。

世界標準のハイスペック

「R」には、Reality(臨場感のある映像美)、Response(なめらかで俊敏なレスポンス)、Robotics(人工知能がかしこくサポート)、Reliability(長く使える信頼性)という4つの意味がこめられているといいます。

WQHD IGZO液晶。4KHDR再生に対応

ディスプレイは5.3インチWQHDのIGZO液晶を採用。前モデルにも搭載されていた「ハイスピードIGZO」と呼ばれる120Hz駆動のディスプレイとなっていて、120Hzで撮影された動画や、画面スクロール時の動きが滑らかに表示されます。また、液晶の応答速度が2016年夏モデルと比較して約1.5倍高速化したため、よりキビキビとした表示が期待できます。

解像度はAQUOSスマートフォン史上最高となる2,560×1,440ドットに。また、新たにHDR10準拠の4KHDRコンテンツの再生に対応したことにより、対応コンテンツを奥行き感や質感までをもリアルに感じることができるようになったとのことです。

超広角レンズを採用したカメラ

メインカメラは焦点距離約22mm、インカメラは約23mm相当(35mmフィルム換算)の超広角レンズを採用し、画角はこれまでの85度を上回る90度となり、風景をワイドに収めることが可能になりました。

手ぶれ補正はこれまでの光学式手ぶれ補正に加えて、電子式の手ぶれ補正も搭載し、動きながらの動画撮影でも手ぶれをしっかり抑えることができるようになりました。インカメラにも電子式手ぶれ補正が搭載されました。また画素数が約1,630万画素に向上しました。

スナドラ835×4GB RAM。ストレージはUFSタイプに

プロセッサーはGalaxy S8やXperia XZ Premiumなどの競合他社の最新鋭モデルと同じ、QualcommのSnapdragon835を搭載します。またメインメモリーは4GBになり、さらに、ストレージはeMMCよりも高速なUFS(Universal Flash Storage)を採用して従来比で読み出し速度が約3倍になったとのことで、かなりのレスポンスの向上が期待できます。

ストレージ容量はついに64GBになりました。

充電台がユーザーを探して振り向く

シャープ独自の人工知能「エモパー」を引き続き搭載しています。そして今回新たに「ロボクル」と呼ばれる充電台が用意されます(付属するのか別売りなのかは不明)。

AQUOS Rをのせるとインカメラでユーザーの顔を検知して、こちらに振り向いてエモパーが喋ります。

エモパー自体も進化して、行動や習慣を学習して未来の予定や時期にあわせてやるべきことを提案してくれるようになりました。

発売後2年間OSのバージョンアップを約束!

Googleと共にAndroid Oneブランドのスマートフォンを手がけるシャープですが、AQSOS RにもAndroid Oneの良さが採り入れられました。

Android Oneのようにスピーディーに提供されるかどうかは不明(というか期待薄)ですが、少なくとも発売後の2年間はOSのバージョンアップが約束されました。なお、発売時点でのOSバージョンは、Android 7.1 Nougatです。

本体デザインとサイズ

デザインで注目したいのは、ディスプレイ下に配置された物理式のホームボタンです。奇しくもホームボタンを撤廃したサムスンのGalaxy S8とは逆行する形となりましたが、iPhoneもそうですが前面のこの場所にホームボタンがあると便利なのは確かです。

指紋センサーも前モデルでは側面の電源ボタンに内蔵されていましたが、AQUOS Rでは前面のホームボタンにセンサーが埋め込まれ、本体を持ち上げなくても指紋認証ができるようになりました。

本体サイズは、AQUOS ZETA SH-04Hが約149×73×7.6mmだったのに対し、AQUOS Rは約153×74×8.7mmと、横幅はほぼ同じですが縦と厚さが大きく増しています。これは目標の値ということなので今後変わる可能性があります。

重量はまだ明らかにされていません。SH-04Hが約155gなので、170g付近まで増えるのかもしれません。

鏡面仕上げのアルミフレームと、見る角度によって色が変化して見える多層膜構造の背面パネルが採用され、高級感が増しました。

スペック

  • サイズ:約153×74×8.7mm(目標)
  • ディスプレイ:約5.3インチWQHDハイスピードIGZO/HDR10対応
  • チップセット:Qualcomm Snapdragon 835 processor
  • OS:Android7.1 Nougat
  • バッテリー容量:3,160mAh
  • 無線LAN:IEEE 11a/b/g/n/ac MIMO対応
  • Bluetooth:ver5.0
  • RAM/ROM:4GB/64GB(UFS Type)
  • アウトカメラ:約2,260万画素/F1.9/広角(22㎜相当*)/ハイスピードAF/光学式手ブレ補正/電子式手ブレ補正(動画のみ)*35㎜フィルム換算焦点距離
  • インカメラ:約1,630万画素/広角(23㎜相当*)*35㎜フィルム換算焦点距離
  • ワンセグ/フルセグ:○/○
  • FeliCa/NFC:○/○
  • 防水/防塵:IPX5・IPX8/IP6X
  • 生体認証:○(前面指紋センサー)
  • コネクタータイプ:Type C(QC3.0)

情報元:シャープ