ファーウェイがAndroidスマートフォンの新しいハイエンドモデル「Huawei Mate 9」をグローバル市場に向けて発表しています。発売時期は未定ながら日本も一次発売国として挙げられています。
デザインと性能を両立するHuawei Pシリーズに対し、ハイパフォーマンスを追求するHuawei Mateシリーズの最新モデルです。Mateシリーズは日本では過去にMate 7、Mate Sが発売されていて、1世代前のMate 8は見送られたものの、今作は発売されることになりました。
特徴的なのは、ファーウェイが先日発表したばかりの最新ハイエンドプロセッサ「Kirin960」を初めて搭載する機種であることです。Kirin960はHuawei P9シリーズに搭載されたKirin955の後継モデルで、最新のCortex-A73コア(2.4GHz)とA53コア(1.8GHz)をぞれぞれ4コアずつ搭載したbig.LITTLE構成のオクタコアプロセッサです。CPUパフォーマンスは18%向上し、消費電力は15%低減したとされています。
GPUも最新のMali-G71を搭載し、Huawei Mate 8に搭載されたKirin950と比べてグラフィックス性能が180%向上、消費電力は20%低減。また、高速なストレージ規格「UFS2.1」や、新世代のグラフィックス標準「Vulkan」をサポート。通信はファーウェイ開発の最新モデム「Balong」を搭載し、下り最大600Mpbsの速度と、世界初の4波キャリアアグリゲーションをサポートしています。
もうひとつ大きな特徴があり、それはHuawei P9シリーズで採用された「ライカ・デュアルカメラ」の第2世代モデルを搭載していることです。1,200万画素のRGBセンサーと2,000万画素のモノクロセンサーを搭載し、オートフォーカスは被写界深度AF、コンティニュアスAFに加え、レーザーAF、像面位相差AFと、合わせて4つのモードを自動選択します。レンズは光学式手ぶれ補正をサポートしています。動画撮影は5軸手ブレ補正を備え、4K動画撮影も可能です。
バッテリーの容量が4,000mAhもあるところも見逃せません。105時間の音楽再生、20時間の動画再生、30時間の4Gブラウジングが謳われています。充電時間はより早くなり、バッテリー寿命を延ばすための出力調整機能も搭載しています。
OSはAndroid 7.0 Nougatを搭載。ディスプレイはディスプレイは5.9インチFHD(1,920×1080)液晶。メモリーは4GB RAM + 64GB ROM(UFS2.1)で、microSDカードも使えます。ほか、IEEE802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、USB Type-C、指紋認証機能、Daydream Ready(GoogleのVRプラットフォーム)などをサポートしています。
本体サイズは5.5インチのiPhone 7 Plusと同水準の156.9×78.9×7.9mmを実現していますが、重さは190gもあります。
Huawei Mate 9には通常モデルに加えてポルシェデザインによる「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9」というモデルも用意されています。ディスプレイは5.5インチのWQHD(2560×1440)の曲面AMOLEDを採用。メモリーの構成は6GB RAM + 256GB ROM になります。
価格は通常モデルが699ユーロ(約80,000円)、ポルシェデザインモデルが1,395ユーロ(約160,000万円)となっています。
情報元:ファーウェイ