ソフトバンクグループは7月18日、英ARMの買収を発表しました。買収額は約240億ポンド(約3.3兆円)です。買収の結果、ARMはソフトバンクグループの完全子会社となります。
孫正義社長は本買収について次のようにコメントしています。
当社は、これまで、ARMを世界的に名高いテクノロジー企業であり、この分野における圧倒的マーケットリーダーとして高く評価してきました。今回の投資の目的は「IoT(モノのインターネット)」がもたらす非常に重要なチャンスを掴むことにあり、ARMは、当社グループの戦略において重要な役割を果たしていくでしょう。
加えて、今回の投資は、当社の英国に対する強いコミットメントと、ケンブリッジにおける豊かな科学技術の才能集団がもたらす競争上の優位性を特徴としています。当社は、本件買収に不可欠な要素として、向こう5年間で、英国におけるARMの従業員数を、少なくとも倍増させようと考えています。
当社は、ARMに投資し、経営陣を支援し、戦略を加速し、そして、上場企業として考えられる以上の潜在力を引き出すことを目指します。ARMは、当社グループ内において独立した企業として、引き続きケンブリッジを本拠地として事業を行います。
本件買収は、当社にとってこれまで行ってきた買収案件の中でも最も重要なものの一つであり、今後、ARMが当社の成長戦略の重要な柱となることを期待しています。
ARMはスマートフォンやタブレット、IoT機器向けのSoCで非常に大きなシェアを持っています。この買収はソフトバンクだけではなく、世界中のモバイルメーカー、IoT機器メーカーに大きな影響を与えることになります。
情報元:ソフトバンク