Googleが例年より一足早く次期Android OSの開発プレビュー版を提供開始しました。対応するNexus端末を持っていれば、「Android Beta Program」を利用してOTA方式にてプレビュー版をインストールし、試用することができます。
GoogleはAndroidの次期バージョンのことを今のところ「Android N」と呼んでいます。現行のAndroid 6.0 Marshmallowも開発時点では「Android M」と呼ばれていたので、Android Nにも今後正式なバージョン名やコードネームが与えられるものと思われます。Android Nの正式版の提供予定時期は今年の第3四半期(7~9月)となっています。
Android Nのプレビュー版は「Android Beta Program」を通じて対応端末にOTA方式でインストールすることができます。対応端末はNexus 6、Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus Player、Nexus 9、Pixel Cの6機種。これらに紐付けられたGoogleアカウントでログインすれば「ENROLL DEVICE」というボタンが表示され、インストールを開始することができます。
Android Nでは、画面を分割して異なるアプリを表示できる「マルチウィンドウ」や、画面上に別のアプリを小窓で表示する「ピクチャ・イン・ピクチャ」が追加されています。これらは一部のメーカーの独自機能としてこれまでも提供されていていましたが、OSレベルで標準サポートされることにより、使い勝手の向上が期待できます。
通知機能も強化されています。インターフェースの改善により通知内容が見やすくなり、クイック設定へのアクセスも簡単になります。また「ダイレクトリプレイ」と呼ばれる機能によって、通知エリアにて直接メッセージを書いて返信することが可能になります。
このほかに、モバイル通信を節約する「データセイバー」の追加や、省電力機能「Doze」の強化などが行われています。
情報元:Google