東芝は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器向けに、10ワット級の高速充電ワイヤレス給電用システムを開発。今月下旬よりサンプル出荷を開始すると発表しています。量産は今年の6月が予定されています。
開発したのは、受電用IC「TC7765WBG」および送電用IC「TB6865AFG Enhanced Version」。Qi規格で定められるLP v1.1を使用した10ワット級ワイヤレス給電用システムとなっています。
受電用IC「TC7765WBG」は、出力電圧を従来の5V/1Aから7V~12V/1Aへと高くすることで電力量の拡張を実現。送電用IC「TB6865AFG Enhanced Version」は、周辺回路構成を見直し、ソフトウェアを新たに開発することで10ワット級システムを実現。この2つを組みわせて使用した場合、5W以上、最大12Wの電力をサポートし、これまでよりも短い時間でモバイル端末等のバッテリーを充電することが可能となります。
システムの主な特徴、および組み合わせ例は下記のとおりです。
特徴
- 入力電圧 19V
- 出力電圧 12V(最大) 出力電力 12W(最大)
- WPC Qi規格 LP v1.1を使用
- WPC Qi規格 LP A10 typeのコイルを使用(送電側)
組み合わせ例
情報元:東芝