NVIDIAは現地時間1月4日、モバイル向けの最新SoC「Tegra X1」を発表しています。出荷時期は2015年前半。モバイル端末のほか、自動機器や自動車向けとしても供給する計画です。
Tegra X1は開発コードネームEristaで知られるSoCで、昨年のCESで発表したTegra K1の後継モデルとなります。大きな変化は、採用するGPUアーキテクチャが前世代のKeplerから最新のMaxwellになったこと。256個のCUDAコアを内蔵し、命令の実行効率を大幅に改善したことで、同じ消費電力でTegra K1よりも2倍高いパフォーマンスを供給可能としています。また、システムメモリとして新たにLPDDR4に対応したことで、メモリ帯域幅が25.6GB/secへと大幅に引き上げられています。
CPUは64ビットコアのARM Coretex A57を4コア、ARM Cortex A53を4コアの、合計8コア(big.LITTLE)プロセッサとなっています。プロセスルール20nmで製造されます。モデムやWi-Fi/Bluetoothチップは内蔵していません。
このほか、60fpsの4Kビデオ(H.265、H.264、VP9)をサポートしています。固定のハードウェアエンコーダ/デコーダが内蔵されており、CPU/GPUを使用しないため、少ない消費電力で処理することが可能となっています。また、HDCP 2.2/HDMI 2.0にも対応しており、4Kディスプレイに出力して4K動画を再生することも可能です。