USBの規格を策定するUSB-IFは8月12日、新型コネクタ「USB Type-C」の仕様策定が完了したと発表しました。
「USB Type-C」は、USBの次世代規格「USB 3.1」とともに新たに策定された新コネクタです。今年4月に一部の仕様と試作品が公開されていましたが、今回ようやく策定が完了し、最終的な仕様が発表されました。
先端部のサイズは8.4mm×2.6mm以下と、現在のmicroUSBコネクタに近いサイズまで小型化されます。ケーブル両端が同じコネクタになるので、例えばどちらをパソコンに挿してどちらをスマートフォンに挿せばよいか、ということを気にする必要がなくなります。また、コネクタがリバーシブルになり、表裏の区別がなくなります。
「USB3.0 SuperSpeed」に対応し、最大データ転送速度は10Gbpsに。また、「USB power Deliver」に対応することで最大100W(20V、5A)の電力供給に対応します。耐久性や干渉耐性も向上します。
特徴
- 最大データ転送速度10Gbpsの「USB3.1 SuperSpeed」に対応
- USB Power Deliveryに対応し最大100W(20V、5A)の電力供給に対応
- 先端部の寸法は8.4mm×2.6mm以下に(現在のmicroUSBは6.85mm×1.8mm)
- プラグがリバーシブルに(表裏の区別がない)
- 10,000回の抜き差しに耐えられる設計(現在のmicroUSBは5,000回)
- ケーブルは3A、コネクタは5Aの電流に対応
- RFI(無線周波干渉)とEMI(電磁妨害)に対する耐性が向上
情報元:USB-IF(PDF)