国民生活センターは2月21日、スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱について、消費者へ注意喚起を行いました。
スマートフォンの発熱等に関する相談件数はスマートフォンの普及とともに年々増加しており、2009年度は2件だったところ、2012年度には523件だったとのこと。相談の中には充電中に充電端子が焼けて壊れてしまった事例や、使用中や充電中に本体が発熱した事例、さらにはやけどを負った事例もみられたといいます。
具体的には「充電端子とスマートフォンが溶け、布団も焦げた」、「充電端子からケーブルを抜く際に、発熱した端子に触れやけどを負った」、「充電端子が溶けて焼け焦げたようになった」、「通話中に本体が熱くなり、頬に軽い低温やけどを負った」などです。
依頼を受けて行ったテストでは、充電端子の焼損については端子の欠損や異物の混入が原因である可能性が考えられ、スマートフォン本体の発熱については、ゲームアプリやテレビ電話を長時間使用すると内部回路のCPUなどへの負荷が増大し、発熱することがわかったとしています。
このことから、スマートフォンを充電する際は毎回充電端子の取り扱いに注意すること、そしてやけど防止のため、スマートフォンが熱いと感じたときは十分に温度が下がるまで使用を控えるとともに、使用する際や充電する際は長時間直接肌に触れたりポケットに入れるなど肌の近くに長時間密着させないようにすることの2点を消費者に対してアドバイスしました。
また業界・事業者へは、発熱や焼損しにくい充電端子及び本体の発熱を抑えた商品の開発、および充電端子の発熱や焼損及び本体の発熱のトラブルを防止するため、一層の周知及び啓発をすることを要望しました。
情報元:国民生活センター