調査会社BCNによる昨年12月の国内タブレット販売数シェアにおいて、台湾ASUSが44.4%を獲得し、米Appleの40.1%を抜いて首位になりました。Appleが首位を奪われたのは、2010年5月のiPad発売以来初めてのことだということです。
BCNによればASUSが好調な理由は昨年9月に発売された「Nexus 7」の売れ行きが好調なため。Nexus 7はGoogleブランドによるタブレット端末ですが、開発はGoogleとASUSが共同で行なっています。2万円を切る価格ながらクアッドコアCPUや最新バージョンのOSを搭載するなど、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
Apple製品は発売直後に購入する固定ファンが多いことや商戦期間中にiPad miniが店頭で品薄になったことがシェアに響いたとの見方もあるということですが、それでもAndroidタブレットの単一モデルでiPadシリーズに一時的にでも勝ったというのは純粋に感心するべきことだと思います。今後の動向がますます気になります。
ちなみに同調査によると、ソニーや富士通など国内メーカーのシェアは2~3%とのこと。是非使い回しのしやすい7インチクラスの製品で巻き返しを図って欲しいところです。なお、アマゾンのKindleシリーズはこの調査の対象外となっています。
情報元:日本経済新聞