LG製のNexus 4が韓国で発売されない理由について以前、Googleがキャリアの要求する独自アプリの導入を許可しなかったからだという報道がされましたが、どうやらこれは違って、逆にキャリア側が販売することについて難色を示したからだったようです。
なぜキャリア側がNexus 4の取り扱いを嫌がったのかというと、Nexus 4がLTEに対応していないからなのだそうです。韓国のキャリアはすでにLTE網の構築に莫大な費用を投じており、LTE加入者の確保にやっきになっているという背景があります。また、韓国内の消費者はLTE(より速い通信)を好むということもあり、いまさらLTEに非対応の機種を売っても売れないばかりか、たとえ売れてもLTE加入者を確保できないという考えがあるようです。
またメーカー側からしても、Nexus 4を販売すると、販売中のOptimus Gが売れなくなってしまうという懸念もあったようです。Nexus 4はOptimus Gがベースとなっており、スペックはほぼ同等といって差し支えありません。しかし価格ではNexus 4が30万ウォン台であるのに対し、Optimus Gが99万9000ウォンと、3倍程度の差が生じています。これでは確かにOptimus Gの販売数に影響があってもおかしくありません。
日本ではまだどの通信キャリアもNexus 4の発売について発表していません。前作Galaxy Nexusではドコモが世界に先駆けて取り扱いを告知したにもかかわらず、グローバル市場で11月13日に迫ったNexus 4の発売についてはコメントすらしていないという状況です。望んでいる人がそれほどお多いとも思いませんが、国内キャリアからの発売は絶望的と考えてもよいかもしれません。
情報元:朝鮮日報 経由:Daum