ドコモの2012秋モデルスマートフォン「Optimus G L-01E」に触れてきましたので、感想を述べます。
Optimus G L-01Eは、クアッドコアCPUを搭載したLG電子製のハイスペックなAndroidスマートフォンです。クアッドコアCPUに加え2GBの大型メモリーを搭載しており、高速で安定した動作が期待されています。ディスプレイは4.7インチのIPS液晶。視野角が広く、また輝度も高いため、野外での視認性が高いと謳われています。カメラも高画素&多機能。機能面ではおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった基本機能のほか、防水、Xi、そしてNOTTVにまで対応しています。いわゆる「ハイスペック×全部入り」なモデルとなっています。10月に発売される予定です。
外観は動画に収めてきましたのでご覧ください。
端末のサイズは約137×69×9.4mm。Galaxy S III SC-06Dと同等の大きさであり、厚みや重さもそこそこあるので、かなりの存在感を感じます。
しかも四隅が角張っていて丸みもほとんどないので、あまり持ちやすいとは言えない感じ。
背面はまっ平らな形状で、とてもシンプルなデザインです。全体的に”四角”を意識したデザインになっています。本体カラーはレッドとブラックがありますが、どちらとも光沢素材。指紋が目立ち、特に黒は酷いです。
ボリュームボタンが面白い形状となっています。結構押しにくいです。しかしこのボリュームボタンには思わぬ仕掛けが・・・。後述します。
操作キーは独立して備わっています。タッチセンサー式です。意図的なのかはわかりませんが、バックライトがぼんやりとしていて、はっきりと光りません。
デザインや持ちやすさに関しては以上です。
次に、ユーザーインターフェイスや機能についてです。
ホームアプリはLG純正のものとdocomo Palette UIの2つが用意されています。
LG純正のものは動きも滑らかですし多機能で、なかなか使いやすそうです。夏モデルのOptimus itのホームアプリと全く同じだと思います。
最近のLG製スマートフォンは通知エリアのトルグ設定が優れています。設定できる項目が多く用意されているだけでなく、表示させたい項目を任意に変更、並び替えできます。是非他のメーカーも見習ってほしい。特にXperiaは・・・。
機能で面白いのがこの「Qメモ」機能。通知エリアのトグル設定内にある「ワンタッチ」ボタンをタップすることで、今表示させている画面のキャプチャーを瞬時に作成することができます。そしてそのキャプチャー画像に手書きで文字やイラストを入力し、保存・共有することができます。WEBサイトやマップの画面を誰かと共有するときなどにとても便利そうです。
先ほどボリュームボタンが少し面白い形状だと言いましたが、実はボリュームボタンの真ん中の突起を押下することでも「Qメモ」モードを立ち上げることができます。なお、スクリーンショット機能も別途用意されており、電源ボタン+ボリュームDOWNキーの同時押しでスクリーンショットがとれます。
もうひとつユニークな機能が「Wise screen」です。Galaxy S IIIに初実装されて話題になりましたが、画面を見ている間はディスプレイが消灯しないというものです。LGも今作から対応した形になります。
システム情報は上の写真の通り。OSバージョンはAndroid4.0.4、ビルド番号はIMM76Lとなっていました。
ROMのサイズは16GB。そのうち内部ストレージとして11.3GBが割り当てられていました。
再起動もしていないのですが、一応いろいろとアプリを立ち上げている状態で、RAMは約1.1GBの空きがありました。メモリー不足でどうこうという問題は心配しなくてもよさそうです。
ベンチマークテストとしてQuadrantを走らせてみました。約7,000というスコアがでました。APQ8064のリファレンス機のスコア(8,500)からはだいぶ見劣りしますが、それでも現行機では最高クラスのスコアということになるのでしょうか。
マルチタッチの同時認識数は最大で10点。
基本的な操作における動作の様子を動画に収めてきましたのでご覧ください。
全体的な動作は軽快かつ滑らかで、非の打ち所がありません。Galaxy S IIIほどではありませんが、タッチ性能も優秀です。今回は負荷のあまりかからない動作検証ばかりなので、クアッドコアCPUの威力は感じることができませんでした。高負荷なゲームなどをすれば、さらに本機の魅力を実感できるのかもしれません。
バッテリーの持ちはどうなのでしょうか。2,210mAhという大容量バッテリーを搭載していますが、クアッドコアCPUや大型ディスプレイの搭載、LTE対応などによって、予想以上に電池を食いそうな気がします。一応設定には「クアッドコア制御」なるものが用意されていました。
総評
ポスト「クアッドコア版Galaxy S III」、といったような感じです。Galaxy S III SC-06DにクアッドコアCPUが載らなかったことに不満を感じていた方にとって、その虚しさを満たすのに十分な機種であると思います。
正直なところ本体のデザインが好みではありませんが、中身は本物です。夏モデルのOptimus itでLGスマートフォンのクオリティーの高さは実感していましたが、大型ディスプレイや2GB RAM、それにクアッドコアCPUを搭載したことによって、さらに一段階パワーアップしています。
レビュー有難うございます。
なかなか興味をそそる端末ですね。Optimus it譲りのキャップレス防止も良いですし、3つの操作キーがディスプレイ上に無いのも好感が持てます。
ただ、如何せんデザインが…。
冬モデルはトライバンドXiが主流になりそうですので、それに未対応のOptimus Gは微妙な感じですね。
こんな中途半端な時期に出してくると言うことは、恐らくiPhone5への対抗馬なんでしょう。
その筆頭にしてはちょっと弱いような気がします。
コメントありがとうございます!
デザインは好みの問題もありますが、ちょっと日本人ウケしなそうな感じでした。まるでチップセットメーカーのリファレンス機みたいです^^;逆に「無骨」で格好良いともとれるかもしれませんけど。
Optimus GはWXGAの解像度とTure HD IPS +、それにカバーガラス一体型タッチパネルを搭載したディスプレイが最大の”売り”のはずですが、国内モデルではそれを搭載していないのは非常に残念です。それと、おっしゃられるとおりトライバンドLTE対応モデルも出てくる中で、本機はそれに対応していなかったりと、ちょっとインパクトが弱いように私も感じます。これではiPhone5対抗馬とはとても言えないでしょうね。
慌ててしまったのか、それとも年末にまた真のフラグシップモデルを投入してくるつもりなのか。フルHDディスプレイ搭載機も開発中のようなので、後者である可能性が高そうです。
返信有難うございます。
やっぱり本命は冬モデルと言うことになりそうですね。
iPhone5に流れるであろうユーザーを見返してくれるくらいの端末を出して欲しいものですね。