米アマゾンは、クラウド音楽ストリーミングサービス「Amazon Cloud Player」の提供を開始したことを発表しました。
Amazon Cloud Playerは、クラウド上にアップロードした音楽を、PCとAndroid端末からストレージ再生するサービスです。Android端末からはアマゾンの提供する「Amazon MP3」というミュージックプレイヤーアプリの追加機能として利用することができます。
またCloud Playerと同時に、5GBまで無料で使える「Amazon Cloud drive」というオンラインストレージサービスの提供を開始したことも発表しています。このCloud driveに音楽データをアップロードしておき、Cloud Playerを使ってストレージ再生するという使い方となります。無料となるのは5GBまでですが、アマゾンで購入したMP3アルバムに関しては容量に含まれることはありません。また、アマゾンで販売するMP3アルバムを年内に購入することでその後1年間は20GBまで無料になる特典も用意されているようです。
アマゾンにとっては無料で使えるオンラインストレージとミュージックプレイヤーを提供し、そこから生まれる音楽販売によって収益を確保するというモデルとなっていると思われます。
なおCloud driveには有料プランも用意されていて、20GB~1000GBまで、1ドル=1GBのレートで容量を購入することができます。
残念ながら現在はまだ米国のみの提供ですが、そう遠くないうちの日本でも提供が開始されることになると思います。楽しみです。
更新:ソニー・ミュージックを代表とした音楽業界がAmazon Cloud Playerの提供開始に反発しているとのことです。アマゾンはこのサービスを提供する前に音楽業界に対して一応報告はしたそうですが、ライセンス契約うんぬん含めて内容が不十分であったため、反発にあってしまっているようです。Googleも同種のサービス「Google Music」の提供を控えていますが、技術的にはすでにシステムも完成していてリリース出来る体制にあるようですが、やはりこの権利の問題が絡んでいて提供が遅れているとの情報もあります。
ちなみにGoogle Musicは今年5月中に提供されると噂されています。