「Galaxy S III」と「LG D1L(Optimus LTE 2)」は、ともにワイヤレス充電に対応しているそうです。Galaxy S IIIがワイヤレス充電対応だというのは以前から出回っている情報ですが、D1Lも対応しているというのは今回はじめて明らかにされたことだと思います。
しかし同じワイヤレス充電でも、それを実現する技術が異なるようです。D1Lでは、シャープのAQUOS PHONEなどが採用している電磁誘導方式であり、ワイヤレス充電標準規格である「Qi」に準拠します。電力伝達距離が短く、充電パッドとの距離を限りなく短くしなければならないというのが欠点ですが、そのぶん伝達効率は高く、比較的素早く充電できるという特徴があります。またQi準拠により互換性が高く、サードパーティー製の充電機器が利用できるのも利点の一つです。
一方、Galaxy S IIIでは共振電磁誘導方式という技術が採用されるそうです。こちらは逆に電力伝達距離が長く、充電器との距離が1~2m離れていても充電可能です。車内などでの充電がしやすそうですね。しかし、共振周波数に応じて効率が左右されることがネックだと伝えられています。要するに、うまく短時間で充電できないことがあるということでしょう。
採用技術の違いはさておき、世界でもシェアの高いこの2ブランドがそろってワイヤレス充電に対応してくるあたり、今後世界規模でワイヤレス充電を採用した端末が拡大することが予想されます。
情報元:デジタルデイリー