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「Xperia acro HD IS12S」ファーストインプレッション

Xperia acro HD IS12S ファーストインプレッション

Xperia acro HD IS12S ファーストインプレッション

1月16日にKDDIから発表された「Xperia acro HD IS12S」をみてきましたので、感想を書きます。なお、Xperia acro HDはNTTドコモからも”SO-03D”として同じく3月に発売される予定であり、外観やスペックはほぼ同一となるため、ドコモ版も兼ねての記事とします。

外観やハードウェアの感想

  

カラーは3色。左から「ルージュ」「ブラック」「ホワイト」です。ドコモ版にはルージュがなく、代わりにブルー系の「アクア」と赤系の「サクラ」がラインアップされます。

ルージュは背面が艶のある塗装がされていて、きらびやかな印象です。まるで塗りたてのネイルの様。一方、ドコモ版の「サクラ」は少し落ち着きのあるマット加工となっています。

ブラックとホワイト(ドコモ版はセラミック)は両方ともマットで、しっとりとしていて高級感を感じさせるものとなっています。特にホワイトはパールのような落ち着いた光沢をわずかに放っていて大変格好良いです。

形状には大きな特徴はないです。背面が程よくラウンドしていて、持ちやすくはあります。重さは149gと、どちらかというと重い部類ですが、抵抗を感じるほどでもありません。

 

左側面にはmicroSDカードスロットと、SIMカードスロット、クレードル(卓上ホルダ)のための端子があります。本機は防水仕様ですので、パッキンが付いたカバーがそれぞれ付けられています。クレードルは製品に同梱されます。

 

右側面にはボタン類が集結しており、上から「電源ボタン」「ボリュームキー」「カメラボタン」となっています。電源ボタンとボリュームキーの間には、ワンセグ用のアンテナがあります。

電源ボタンは前作Xperia acroとは異なり、側面に移動してきています。使いやすさを意識してのことなのかは不明ですが、片手でも操作がしやすくなりました。ただしボタンが小さく、やや押しにくいように感じました。また、ボリュームボタンについては、端末の下の方に配置が変わっており、逆に片手での操作がし難くなってしまったと感じました。

 

上面にはmicroUSBポート、オーディオジャック、microHDMIがあります。それぞれにカバーが付けられています。開け閉めはしやすいのですが、むき出しのタイプに比べると当然わずらわしく感じます。防水端末の宿命です。ちなみにカバーですが、本体カラーに合わせて色が変わります。ホワイトはシルバー、ブラックはダークシルバーです。

底面にはストラップホールがあります。

 

背面にはカメラ、フラッシュ、スピーカー、サブマイク、SonyEricssonシンボルマーク、XPERIAロゴ、そして刷新されたばかりのauロゴがあります。

最下部のXPERIAロゴが入っている帯の部分は上部と若干カラーのトーンが違っていて、アクセントになっています。auロゴについては散々言われているようですが、ことacro HDに限っては悪くない配置&雰囲気だと感じました。

 

前面上部にはセンサー類、受話口、フロントカメラ、Sony Ericssonロゴがあります。今作からフロントカメラを搭載し、ビデオチャットや自分撮りなどが可能になりました。

前面下部にはタッチセンサー式のナビゲーションキーとXPERIAロゴがあります。ナビゲーションキーの下には、操作時に点灯するランプがあります。キーのマークは発光しないので、暗所でも位置を見失わないようにと備わっているのだと思います。しかしこれがあるせいで、逆にどこをタップしてよいのか分からなくなります。反応するのはあくまでキーのマーク部分であり、ランプの箇所は反応しません。このあたり、もう少し直感的に理解できるものにして欲しかったなと感じました。

中身(ソフトウェア)の感想

 

ホームはarcやacroに実装されているものとほとんど同じです。標準の壁紙がライブ壁紙になっていて、中央の光の帯がゆっくりと動きます。とっても綺麗。画面下部のドック部分のデザインも少し変わって、すっきりとしたものになっています。

通知バー部分のクイック設定は相変わらず実装されていません。他メーカーの機種では大抵ここでの設定切り替えができるようになっていてとても便利なのに、頑なに拒み続けています。理由は分かりません。

最新バージョンにアップデートしたarc、acroでも利用できますが、電源ボタン長押しで表示される電話オプションにて「スクリーンショットを撮る」の項目が表示され、端末単体でスクリーンショットを撮ることができます。

   

プリインストールアプリ一覧です。まだ開発機なので変更される可能性は十分にあります。また、キャリアによる違いも当然あります。

標準アプリのアイコンが旧バージョンのものと結構変わっていますね。ディスプレイが高解像度化したことで、より写実的なデザインのアイコンにすることができたということです。

そういえば書き忘れてましたが、ディスプレイはひじょーーーに綺麗です。個人的にナンバーワンです。ブラビアエンジンとクリアブラックパネル、そして今作より解像度がHDになりピクセルパーインチが大幅に上がり、細部もはっきりと表示されるようになりました。輝度も25%向上しています。パネルの上に飛散フィルムが張られているのですが、もしかすると前作から変更があったかもしれません。指への抵抗が少なくなった気がしました。しかしパネル自体の変更は無いので、ゴリラガラス採用製品に比べて耐久度が劣るところは変わっていません。

   

ミュージックアプリはUIが大きく変わっていました。ジャケット画像を左右にフリックすることでアルバムを変更することができるようになっています。

機能面では今作からマニュアルイコライザが搭載されています。自分好みに音色を変えることができます。設定では、イヤフォン接続時に「スタジオ」や「クラブ」などの臨場感を楽しめるサラウンドオーディオや、スピーカーから大音量で鳴らしても音割れしないxLOUDなどの有効/無効が行えます。

   

カメラアプリのUIも変更されています。旧バージョンでは左右から設定項目やサムネイルなどを引き出して使うスタイルでしたが、新しいものでは固定されていてシンプルになりました。

撮影モードではシーン認識やノーマルに加え、フロントカメラ切り替えやスイングパノラマ撮影なども追加されています。シーンの種類は変化ありません。

 

設定項目に追加された「クイック起動」と「撮影方法」。「クイック起動」はスリープ状態からカメラボタンを長押しした時のアクションを選択することができ、「起動&撮影」を選択すればスリープ状態から一気に撮影までを行うことができます。「撮影方法」では、どこを押してシャッターを切るかを選択することができます。

 

スイングパノラマ撮影は、カメラをゆっくりと横にスライドすることで、広範囲のパノラマ撮影ができるというものです。

 

本体設定では、「電池性能表示」という項目が追加されていました。内蔵バッテリーの消耗具合が表示されるそうです。ちなみにacro HDではバッテリーの着脱ができないので、電源ボタンとボリューム(up)を3秒間押し続けることで本体を強制終了することができます。

ネットワーク設定では、やはり「テザリング」の項目がありませんでした。auではテザリングはWiMAX対応デバイスのみに許しているので、それ以外では使うことができません。一方、ドコモ版では項目が表示され、使うことができます。

 

ストレージは、16GBのROMのうち約11GBが写真や動画などのファイルを保存するための内蔵ストレージとして用意され、約2GBがアプリを保存するためのメモリーとして設けられています。2GBあれば3Dゲームアプリなどを余程インストールしない限り到達しないので安心です。また内臓ストレージについては仮に足りなくなったとしてもSDカードをサポートしているので補足できます。

端末情報は、Androidバージョンが「2.3.7」、ビルド番号が「6.0.D.0.193」、カーネルバージョンが「2.6.35.11-307003+SEMCUser@SMECHost #1」となっていました。

ベンチマークテストとしてQuadrant Standardを走らせてみました。スコアは2921でした。複数回やればスコアはもっと上昇するはずです。また、撮影し忘れましたが、マルチタッチ時の同時認識数は「10点」でした。

※追記:そういえばワンセグ録画には対応していませんでした。
※追記2: POBox Touchがバージョン5.0になり、手書き入力やソーシャルIMEに対応しました。手書き入力は非常によく認識し、実用的だと感じました。対応文字種は、ひらがな、英数です。カタカナはひらがなで書いて変換することで入力することができます。

動作について

現行機種のなかで最高かと問われると、Galaxy S IIシリーズに比べ若干劣る部分があるかなという印象ですが、全体的にはスムーズで快適です。旧作acroではアプリの切替時などに少しもたつくことがありましたが、そういった細かなストレスも解消されています。1.5GHzデュアルコアCPUや1GB RAMを搭載しているのが効いているのだと思います。ブラウザでのスクロールや拡大縮小時の反応速度、動きの滑らかさも向上しています。

※追記:そういえばパネルのタッチ感度がかなり良くなっていました。前作では特定のアプリで意図したとおりに反応しないことが多々ありましたが、それがかなり改善されています。

総評

特別薄かったり軽かったり、小さかったりするわけではないのですが、王道をいった誰にでも好まれる機種だと感じました。

画面の綺麗さ、カメラの綺麗さが際立ちます。画面は常に見るしカメラも使用頻度が高いので、ユーザーに分かりやすい部分が優れており、人気が出るのは必至と思われます。外観も思ってた以上に格好がよく、十分個性的に映りました。塗装・カラーが良いです。

機能もひと通り全部揃っていますし防水にも対応しており、「多機能」を特徴とするものと比べても全く見劣りしません。その上で、動作は全体的に軽快で、ストレスなく各機能を使うことができます。

2012年前半の代表作となる機種になりそうです。

8件のコメント

  • アクアの背面はマット加工でしたでしょうか??

    • 実ははっきりと覚えてないので自信がないのですが・・・、たしかドコモ版は4色ともマットだったと思います。

      んー、なぜか思い出せません・・・。なぜだろう。

      • 調べてみたらやっぱりマットでしたよ!

  • acroHDにmicroSDカードが添付されるのかについて、言及はありましたでしょうか?

  • おでかけ転送には対応してますでしょうか・・
    (あー、もしわかれば・・楽しみにしていたんですが)

    • すみません、調べて来なかったのでわからないです。

  • ありがとうございます。また情報があれば
    是非お願い致します。