ソニーは11月10日、モバイルFeliCaに対応したNFC無線通信LSIを業界で初めて商品化したことを発表しました。出荷時期は2011年11月です。
今回発表されたNFC無線通信LSI『CXD2235AGG』は、日本で普及しているFelicaに加え、欧州や米国を中心に利用されているType A/Type Bの、計3つの非接触IC技術に対応した通信データの送受信を実現します。これにより、国内外のNFCを使用した端末でのモバイル決済に対応が可能となります。
また、リーダー/ライター機能を搭載したことにより、NFCタグを埋め込んだポスターからの情報取得や機器間通信、BluetoothやWiFiなどの認証機能としての使用が可能となります。
本LSIにはFeliCa/Type A/Type Bの自動判別機能が搭載されており、モバイルFeliCa同様、決済前の操作が不要なユーザーインターフェースが実現されています。
日本の携帯電話向けに、国内外のスマートフォンメーカーへ広く販売してゆくとのことで、今後このチップが内蔵されたスマートフォンが登場することになると思います。国内大手三キャリアは、来年2012年度中にはFeliCaとNFCに両対応した端末を発売する計画を立てています。
情報元:ソニー