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「HTC EVO 3D」記者発表会に出席、マルチメディアスーパーフォンを体験

「HTC EVO 3D」記者発表会

「HTC EVO 3D」記者発表会

明日10月7日にKDDIからISW12HTとして発売されるHTC製Androidスマートフォン「HTC EVO 3D」の記者発表会に参加してきました。

ご存知のとおりEVO 3Dは2011年秋冬モデルラインアップの中でも最も注目される機種の1つで、大画面・高解像度の4.3インチQHDディスプレイ、高速1.2GHzデュアルコアCPUを搭載し、かつ高速通信WiMAXにも対応したハイスペック機です。

会場では製品版と同じビルド番号の実機が展示されていて、自由にデバイスの質感や操作性、反応速度などを試すことができるようになっていました。

少しだけ動かして見ましたが、動作は速いしアニメーションは滑らかで本当に気持ちがよく、まさに「サクサク・ヌルヌル」と動いていました。実は9月30日にもKDDIデザイニングスタジオにて真っ先にタッチ&トライをしてきたのですが、その時よりもさらに動作の滑らかさや安定性が高まっているようなきがしました。

先日HTCがEVO 3Dを含むHTC製端末にセキュリティー上の脆弱性があることを明らかにしましたが、会場の係りの方に聞いてみたところ、「日本でも発売後まもなくアップデートで対応する予定」とのことでした。また、2011年秋冬モデルの国内メーカー製端末ではAndroid2.3.5が搭載され発売されるのに対しEVO 3DはAndroid2.3.4が搭載されることについても聞いてみると、「時期は未定だが必要があれば極力早期にアップデートを実施したい」との回答を得ました。

私がHTC製端末に期待するのは、動作速度やソフトウェア面でのユーザーエクスペリエンスの高さもそうですが、”モノ”としての総合的な満足感を一番の楽しみにしています。そこを満足させるためには外観や手にした際のフィーリング、質感といった点が重要になってくるわけですが、EVO 3Dはこれらの点につても、個人的にはパーフェクトだと感じました。端末の縁はガンメタル調の重厚感漂うテイストで、背面にはアクセントの赤が個性を演出しながらも、どこか落ち着いた趣があります。背面は手に吸い付くようなグリップ力に長けた加工が施されています。

HTCの最高製品責任者である小寺 康司氏に直接お話を伺うことができたのですが、「HTCは外観のデザインおよび素材に他社よりお金をかけているから、その結果は当然だ。」ということでした。また、弱点とされる端末の大きさや重さについても質問してみると、「EVO 3Dは機能のすべてを詰め込んだ”スーパーマルチメディアフォン”をコンセプトにしたものなので、その点はトレードオフだ。」とおっしゃっていました。機能の豊富さやハイスペックさを最重要視して商品選択をするユーザーをメインターゲットにしているのだそうです。

製品紹介をする小寺氏

 

製品のタッチ&トライのほか、3Dゲームを実演するデモや、3D写真撮影、3D動画撮影のデモも行われていました。搭載されているディスプレイはグラスレス3D(裸眼立体視可能)となっているので、3Dゲームや3Dコンテンツを本体で楽しむことができます。私は3D対応デバイスをあまり多く体験したことがないので比較はできませんが、それなりの”奥行き”を感じました。

有料3Dゲームが2種類プリインストールされている。HDMI出力すれば、3D対応のテレビなどでも3Dゲームが楽しめる。

 

発表会では、冒頭にHTC北アジア地域プレジデントのJack Tong氏のウェルカムスピーチがあり、そのあと小寺氏からの製品紹介が行われました。

そ の中で論ぜられた重要なポイントとしては、「HTCは携帯だけではなくライフスタイルの中にどう入っていくかを検討している」というところです。先日 HTCはBeatsという高級ヘッドフォンブランドと提携しましたが、これもその一環だということです。スマートフォンやタブレットが、ミュージックプレ イヤーやマルチメディアプレイヤーとして、あるいはデジカメとして、生活の中で極自然に使われることを目指しているのだと言います。

そのための重要なツールが、「HTC Sense」と「HTC Watch」です。

HTC SenseはHTCオリジナルのユーザーインターフェースおよび拡張機能で、目的のアプリへすぐにアクセスできるようインターフェースが工夫されています。特に今回搭載されるHTC Sense 3.0では、ロック解除とアプリ起動が同時にできる「スマートロック機能」に対応しており、ロック画面から即座にカメラや音楽プレイヤーにアクセスできるようになっています。さらに、視覚・聴覚で認識できる本格的な天気予報ウィジェットなども搭載されていて、テレビを観るまでもなく普段のお天気チェックができてしまいます。

ゲストとして天気予報士の森田さんが来場。搭載された天気予報アプリの実用性を実演しながら披露。6日の予報も見事に当たり、雨があがった!

 

HTC Watchは、HTCの提供するストリーミング映像サービスで、WiMAX、Wi-Fi接続環境下であれば場所を選ばずハリウッド映画などを高精細で楽しむことができます。HDMI接続でテレビに出力させることも可能です。いずれは日本の映画にも展開していくということで、DVDをレンタルしに行かなくても好きな映画を存分に楽しむことができるようになります。

ゲストとして三船美佳さんが登場。場所を問わずいつでも高画質映像が見られることを会場で体験。

 

カメラにも力が入れられていて、メインカメラは500万画素の裏面照射型CMOSとなっています。高画質で、且つ暗い場所でもより鮮明に撮影することができます。「どんな方でもプロ級の写真が取れるようにしたい」(小寺氏)。

カメラマンの桐島ローランドさんがゲストとして登場。モデルさんを用意して2D/3Dの両方で試し撮り。これならデジカメは要らないと言っていた。

 

このほか、長谷川理恵さんも来場し、高速処理を活かした快適なWEBブラウジングやTwitterの投稿などを披露しました。