米アマゾンは米国時間9月28日、電子書籍Kindleの新ラインアップとして、7インチタッチパネルを搭載したAndroidOSベースの独自タブレット「Kindle Fire」を発表しました。
発売日は11月15日で、価格は驚きの199ドル(約1万5000円強)。米国以外の発送は今のところしておらず、日本からの購入はできません。(コンテンツも米国向けのものでアクセス制限もかけられているため、購入しても基本的には何もできないとのことです。)
スペックは噂されていたとおりのもので、7インチWSVGA(1024×600)IPSディスプレイ、TI製デュアルコアCPU、8GBのROMなどを搭載しています。カメラ、マイクは非搭載です。モバイルネットワークに対応していないため、通信はWi-Fiでのみ行います。
プラットフォームはAndroidベースとなっており、基本的にはウェブ、音楽・動画再生、電子書籍、アプリ実行など、一般的なタブレット同様の用途で使うことができますが、UIはアマゾンによる独自のカスタマイズが施されており、これらの機能へ素早くアクセスすることのできるシンプルなものになっています。
また基本アプリもオリジナルのものが用意されており、たとえば独自のウェブブラウザである「Split Browser」は、「Amazon Silk」という技術が採用されていて、レンダリング処理をクラウド上で実行してブラウザ上に表示するといったことが可能なため、複雑なページでも高速に表示ができます。
また、音楽、電子書籍、動画では、アマゾンで購入したものが全て、無料で提供される容量無制限のオンラインストレージに保存される仕組みになっています。再ダウンロードも可能なので、タブレット本体のリソースを有効に使用することができます。
対応フォーマットは書籍・文章がkindle(AZW)、TXT、PDF、プロテクトなしMOBI、PRC、Audible(Audible Enhanced)、DOC、DOCX。画像がJPEG、GIF、PNG、BMP。音声・動画はDRMなしAAC、MP3、MIDI、OGG、WAV、MP4、VPBとなっています。
スペック
OS:Androidベース
サイズ:190×120×11.4mm
重量:413g
ディスプレイ:7インチ WSVGA(1024×600) IPSパネル ゴリラガラス マルチタッチ対応
CPU:TI製デュアルコア
ストレージ:8GB
カメラ:非搭載
無線LAN:IEEE802.11 b/g/n/x
外部端子:USB、オーディオジャック
稼働時間:読書時最大8時間、動画再生時最大7.5時間