アンドロイド次期バージョンである「Ice Cream Sandwich(以下ICS)」はスマートフォン向けとタブレット向けバージョンの統合が成され、UIはタブレット向けバージョンであるHoneycombを踏襲したものになります。Honeycomb搭載端末は一部を除き、ホームやバックキーなど物理的なナビゲーションキーを持たず、画面内部に描画されたバーチャルキーによって操作するのが一般的です。このスタイルがスマートフォンへ引き継がれると言われています。
バーチャルキーに抵抗を感じる方も多いでしょうが、実際には物理的なボタンからバーチャルなボタンに切り替わることで、予想以上に大きな恩恵を受けられることになるかもしれません。海外メディアのANDROID PLICEがまとめています。
具体的にその恩恵とは以下のようなことです。
- 画面の向きを変えても画面の自動回転によって常に同じポジションにある
- 端末メーカーの考えに左右されず常に一貫したインターフェースが提供される
- シーンごとに必要なボタンだけを表示させることができる(不要なボタンは自動で非表示になる)
- そのボタンをタップすることで起こるアクションがより明確化される(戻るボタンを押すことでホームに戻るのか、あるいはひとつ前の画面に戻るのかということがテキストを交え視覚的に分かるようにデザインされる)
- 最低限の物理ボタンしか搭載する必要がなくなれば、筐体デザインも柔軟に考えられる(端末デザインのバリエーションが増える)
- 筐体面積のうち、より多くのスペースをディスプレイが占めるようになり、ベゼル(ディスプレイ周りの枠)も狭くなるし、見た目がセクシーになる
- ベゼルが狭くなることで、同じ端末サイズでより大型のディスプレイを搭載することができる
- (冒頭の画像のように)何と言っても
外観がクールになるのがイイネ
訳が間違っているところもあるかもしれませんが大体はこんなところだと思います。
逆にデメリットとして、ナビゲーションキーを画面内に表示することによってコンテンツを表示可能な面積が狭まってしまうという意見もあるが、それはナビゲーションキーを非表示にすることで解決できることだ、としています。
個人的に”いいな”と思ったのは、2つめの「端末メーカーによってボタンの並びや種類が左右されない」という点と、4つめの「ボタンをタップした後の挙動が視覚的に分かるようになる」という点です。特に4つめの点については、確かに現状では意図した動きと違う動きをすることが時々あり、ストレスを生じさせるひとつの原因になっています。また、iPhoneのiOSに対してAndroidが劣っている点としてしばしば引き合いに出されるところでもあるので、この点が改善されるのは嬉しいことです。
ICS搭載端末が実際に登場するまではどのようなインターフェースが採用されるのか明確には分かりませんが、現在よりも格段に使い勝手が良いものになることを大いに期待します。
情報元:android police