Galaxy S IIのグラフィックス性能は6割の力でもTegra2搭載機に勝るようです。まるでフリーザが悟空に言い放ったセリフのようです。
本日25日に行われたARMの記者説明会で、ARMは同社の提供する「Mali-400 MP」と呼ばれる現行の最新GPUを紹介。これはサムスンのGalaxy S IIにも搭載されているチップであり、これを搭載したGalaxy S IIは現状、Androidスマートフォンの中では最もグラフィックス性能が高い端末であるとしました。
特筆すべきはここからで、なんとそんな高性能なGalaxy S IIでも力を押さえて動かしているそうで、パワーマネージメント(つまり消費電力とのバランス)のために60%程度しか性能を発揮していないらしいのです。もし仮に100%の力が出せるとしたら、とんでもない性能を発揮することになります。
ただそう上手くもいかないのが現実で、モバイルの場合単に性能が高いだけでは使い物にならず、省電力性も兼ね備えていなければなりません。そうなると結局は発売時点の技術では100%で駆動させてしまうとバッテリー持ちが極端に悪くなってしまい、実用性に欠ける製品になってしまったために、やむなくパワーを押えた状態でリリースさせるに至ったのだと思われます。
説明会ではこのほかに、今後スマートフォンでもWVGAクラスからWXGAクラスの解像度を備える製品に流れがシフトしつつあり、それに対応できるだけの性能を持ったチップを開発していく必要があることが言及されています。WXGAは10.1インチタブレットでしばしば採用される解像度で、「1280×768ドット」や「1280×800ドット」がこれに該当します。スマートフォンでもこんな高解像度ディスプレイが搭載されるようになるのですね。
偶然にもつい先日、WXGAのディスプレイを持つサムスン製スマートフォン「SHV-E120S」の存在が明らかになっています。
情報元:ASCII.jp