2019年10月17日に発表されたソフトバンクの2019-2020年秋冬 最新スマートフォンについて、ラインアップや発売日、価格、特徴などの情報をまとめました。
ラインアップと発売日と価格
スマートフォンは下記6機種8モデルが発表されました。10月24日より順次、全国のソフトバンクショップ、ソフトバンク取扱店、ソフトバンクオンラインショップで販売が開始されます。Google Pixel 4/4 XL、Xperia 5の2機種はすでに予約受付が開始されています。
機種名 | 発売日 | 価格 |
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Google Pixel 4 | 10月24日 | 64GB:87,840円 128GB:101,760円 |
Google Pixel 4 XL | 10月24日 | 64GB:114,240円 128GB:126,720円 |
Xperia 5 | 10月25日 | 116,160円 |
LG G8X ThinQ | 12月6日 | 55,440円 |
AQUOS sense3 plus | 12月20日 | 56,880円 |
AQUOS zero2 | 2020年1月下旬以降 | 未定 |
各機種の特徴を一言で
- 時代を先取りするGoogle純正スマートフォン「Pixel 4/4 XL」
- Xperia 1の小型版「Xperia 5」
- 2画面に変身するスマートフォン「LG G8X ThinQ」
- よりパワフルに使える中級モデル「AQUOS sense3 Plus」
- 新次元ゲーミングスマホ「AQUOS zero2」
特徴を詳しく知る
Pixel 4/4 XL(Google)
Android OSを開発するGoogle自身がハードウェアも設計したスマートフォンがGoogle Pixelシリーズです。「本体を握るとGoogleアシスタントが起動する」「高画質のまま写真と動画を無制限にオンライン保存できる」など、Googleが提供するサービスが使いやすいようにデザインされているのが特徴です。OSは最新のAndroid 10が初期状態でインストールされていますし、今後のバージョンアップも3年に渡っていち早く提供されます。
カメラは広角と望遠のデュアルカメラとなっていて、超解像ズームにより遠いところにある被写体を精細感を保ったまま撮影できるのが特徴です。前作Pixel 3で評価の高かったポートレート(ボケ撮影)や夜景モードもパワーアップし、特に夜景モードは天体写真まで撮れるようになりました。
カメラの他に特徴的なのが「Motion Sense」と呼ばれる新機能です。スマートフォンを直接操作しなくても、手のジェスチャーだけで曲送りをしたりタイマーを止めるなど、いくつかの操作ができるようになっています。より高度な顔認証も可能になったため、指紋認証機能は削除されています。なおMotion Senseは日本では2020 年春より提供が開始される予定です。
Pixel 4/4 XLはハイエンドモデルに類します。映像はHDR、90Hz対応の有機ELディスプレイで美しく、動作は最上位クラスのSnapdragon 855プロセッサや独自の機械学習エンジン「Pixel Neural Core」によって高速動作します。また、専用のセキュリティチップによってセキュリティもスマートフォン最高レベルに高められています。
おサイフケータイ、防水・防塵、ワイヤレス充電に対応しています。SIMは最新のiPhoneのように物理SIM+eSIMのデュアルSIM仕様となっているので、別途eSIMサービスを利用すれば1つの端末で2回線が利用できます。
Pixel 4とPixel 4 XLの違いは、本体サイズ/重量、ディスプレイサイズ、電池容量のみです。ディスプレイはPixel 4が5.7インチ、Pixel 4 XLが6.3インチ。それぞれ内蔵ストレージが64GBのモデルと128GBのモデルがラインアップされています。microSDカードには非対応です。
Xperia 5(ソニーモバイル)
今年の夏モデルとして販売中の「Xperia 1」の小型版です。シネマ試聴に最適なアスペクト比21:9の超縦長ディスプレイを6.1インチまで小さくして搭載。これにより本体の横幅が70mmを切って持ちやすさがアップ。縦も短くなってポケットなどへの収まりも良くなりました。「長すぎる」とXperia 1を諦めていた人や、大きすぎるハイエンドモデルが苦手な人に最適です。
ディスプレイはXperia 1のように解像度が4Kではありませんが画質に遜色は無いとされています。HDR対応の有機ELディスプレイなので映像は非常に美しく、超縦長なのでシネマ視聴や一部のゲームで有利です。
プロセッサやメモリーなどのパフォーマンスに関連する仕様はXperia 1と同じでハイスペックです。カメラもほぼ同じ(スローモーション撮影機能はスペックダウンしている)で、広角+超広角+望遠のトリプルカメラによる自由度の高い撮影ができます。映画っぽい動画が撮れる専用アプリも用意されています。
小型になると電池持ちが犠牲になりがちですが、ディスプレイが小型化したことなどによって、電池容量自体は小さいものの、電池持ちは逆にXperia 1よりも優れています。普段使いでの扱い安さはXperia 5の方が確実に上でしょう。
なお、ソフトバンクの今回のラインアップの中では、下で紹介するLG G8X ThinQとXperia 5の2機種のみがテレビ機能(ワンセグ/フルセグ試聴)に対応しています。
G8X ThinQ(LG)
付属の専用ケースを装着することによって2画面での操作が可能になるユニークなスマートフォンです。それぞれにウェブブラウザを表示して違うページを見たり、動画とSNSのアプリを同時に使ったり、ゲーム時には片方の画面にバーチャルコントローラーを表示させるなんてこともできるようになっています。ケースは自由に着脱でき、取り外して普通の6.4インチスマートフォンとして使うことができます。
ハイエンドモデルとなっていて、プロセッサはSnapdragon 855、メモリーは6GB、カメラは広角+超広角のデュアルカメラです。内蔵ストレージは64GBでmicroSDカードに対応しています。
本体は防水・防塵に対応していますが、ケースは非対応なので注意が必要です。その他、おサイフケータイ、テレビ機能に対応しています。
AQUOS sense3 Plus(シャープ)
AQUOS sense3の上位モデルがAQUOS sense3 Plusです。AQUOS sense3はミドルスペックのスタンダードモデルとして各社から発売されますが、ソフトバンクでは性能が少し強化されたPlus版が発売されることになりました。
3~4万円台の手頃な価格が特徴です。AQUOS sense3よりディスプレイが一回り大きく、サウンドもステレオスピーカー×ドルビーアトモス対応なので、映画やYouTube、ゲーム、音楽などのコンテンツがより迫力ある形で楽しめます。また、カメラは同じ標準+広角のデュアルカメラですが、標準側のセンサーのグレードが高く、より素早く正確にフォーカスをあてることができるようになっています。
プロセッサとメモリーはAQUOS sense3より良いものが採用されています。動作がより機敏で安定していて、ストレージも128GBと大容量なので、さらに幅広いシーンで快適に使えます。
AQUOS zero2(シャープ)
動作はもちろん、本体も軽いゲーミングスマートフォンがAQUOS zeroシリーズです。最速クラスの処理速度と通信速度、大容量ストレージ、大型6.4インチディスプレイを備えていながら、ラインアップのなかで最軽量となる約146gを実現しています。この異次元の軽さは特に長時間使用の際に指や腕にかかる負担を確実に減らしてくれます。
もうひとつ特徴的なのが「4倍速有機EL」と呼ばれるディスプレイです。一般的なスマートフォンよりも残像の少ない滑らかな映像が表示でき、タッチを検出するスピードも速いので、ミリ秒単位の精度が求められる競技志向の高いゲームにおいて大きなアドバンテージが得られるとされています。
発熱に強いのも魅力です。充電時の発熱を抑える独自技術のおかげで、充電時の長時間プレイでも動作が緩慢になりにくくなっています。コアなゲーマーにはこの点はとても心強いと思います。動作速度や省電力性能が底上げされた最新のAndroid 10を初期搭載している点も見逃せません。
microSDカードに非対応なこととイヤホンジャックを備えていないことの2点は注意したいです。しかしmicroSDカードについては内蔵ストレージが256GBもあるので非対応でも問題ないケースがほとんどだと思います。
残念なのは発売時期が遅いことです。来年には5G対応モデルも登場してきます。競争力を失わないよう、できるだけ早めの発売を期待したいところです。