まとめ

iOS13の配信日/対応機種/アップデート方法/新機能など まとめ

iOSの最新バージョン「iOS 13」について、配信日、対応機種、新機能などの情報をまとめました!

iOS 13とは

iPhoneやiPod Touchに組み込まれているOS(基本ソフト)の最新バージョンがiOS 13です。日本時間の2019年9月20日 午前2時頃より、対象の機種に向けて配信が開始されました。

iOS 13 対応機種

下記14機種がiOS 13に対応します。

  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone X
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone SE
  • iPod touch(第7世代)

リストに無い機種は対象外となり、iOS 13へのバージョンアップは提供されません。iOS 12までサポートされてきたiPhone 5s(2013年発売)、iPhone 6(2014年発売)ですが、残念ながらiOS 13でサポート打ち切りとなりました。

iPod touch(第7世代)は2019年9月25日よりアップデートできるようになります。

iPadには「iPadOS」が提供される

これまでiPhoneと共通のOSが提供されてきたiPadですが今回より分岐し、iPad専用に開発された「iPadOS」が新たに提供されることになりました。iPadOSは2019年9月25日より配信が開始されます。

iOS 13へのアップデート方法

まずiPhoneのバックアップをとります。バックアップが済んだらiPhoneを操作して 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」と進み、「ダウンロードとインストール」をタップします。

アップデートファイルのサイズは2GB程度(機種によって異なる)。ダウンロードにかかる時間を除き、アップデートに15~30分程度の時間がかかります。

iPhoneにパスコードを設定してある場合はアップデートの際にパスコードの入力が必要となります。また場合によってはApple IDも必要になりますのであわせて確認しておくとスムーズです。

なおアップデート方法の詳細はApple公式サイトにまとめられています。トラブルシューティングもできます。

iOS 13の新機能/改善点

iOS 13の新機能や改善点はApple公式サイトですべて公開されています(リリースノートはこちら)。

ここでは大量にある新機能・改善点の中から特に使用頻度が高く、使い勝手に影響を与えそうなものをピックアップし、実際のスクリーン画像を添えて簡単にまとめました。

速くなった

アプリの起動が最大2倍速くなりました。アプリの新規ダウンロードやアップデートにかかる時間も短くなりました。また、Face IDによるロック解除が速くなりました。

音量コントロールの表示が変わった

ボリューム調整の表示が変わり、画面左端に控えめに表示されるようになりました(横画面のときは画面の上側に表示)。タップしたまま上下にスライドしてボリュームを調整することもできます。

アプリの削除やアイコンの移動方法が変わった

これまではアイコンを長押しするとすぐにホーム画面が編集モードに入り、アイコンの場所を変更したりアプリを削除したりできましたが、iOS 13ではアイコン長押し後さらに「Appを並べ替える」をタップするという工程が加えられました(アイコンを長押しした後、指を少しずらすことでもOK)。

2段階の操作が必要になったことで回りくどくなった感じはしますが、思わぬアプリの削除、アイコンの大移動は防げそうです。

なが~いスクリーンショットが撮れるようになった

Safariやメール、メモ、マップなどの一部のアプリでは、一回のスクリーンショットでページ全体の画像(フルページのスクリーンショット)が撮れるようになりました。これまでは画面に表示された分しか撮れなかったので何度もカシャカシャやる必要がありました。

共有シートが大幅変更

共有ボタンをタップして表示される「共有シート」が大きく変わりました。最近連絡をとった相手が表示されるようになったので、これまでよりも少ない操作で素早く共有できるようになりました。また、コピーやプリントといったアクションがテキスト表示になり、タップしたあとの挙動がイメージしやすくなりました。

コントロールセンターでWi-Fiネットワーク/Bluetooth接続先を選択可能に

接続先のWi-FiネットワークやBluetooth機器をコントロールセンターからダイレクトに変更できるようになりました。

スクロールバーのドラッグ操作に対応

画面右端に表示されるスクロールバーをドラッグ操作で動かせるようになったので、長文のコンテンツでも目的の場所へ一瞬で移動することができるようになりました。

 

カーソルのドラッグ操作に対応

iOS 13ではテキスト編集を楽にするいくつかの機能が追加されていますが、中でもカーソルの移動は、ドラッグ操作で好きな場所に自在に移動できるようになったことでかなり改善されました。狙った場所にカーソルを合わせる精度も上がっています。

ダークモードに対応

iOS 13の目玉機能と言えるのが「ダークモード」です。ダークモードをオンにするとiOS全体が黒基調の配色になり、特に暗がりにおいてより目に優しく、周囲の人々の邪魔になりにくくもなります。また、有機ELディスプレイを搭載するモデルでは、ダークモードをオンにしておくと多少電池持ちが良くなるとされています。

ダークモードはコントロールセンターなどから手動でオン/オフできますし、指定の時間になると自動に切り替えるようスケジュールすることもできます。

「設定」>「コントロールセンター」>「コントロールセンターをカスタマイズ」でコントロールセンターにダークモードの設定ボタンを追加できる。

閲覧も編集もしやすくなった写真アプリ

新しく追加された「年別」「月別」「日別」「すべての写真」という4つのボタンを使ってよりスピーディーに目的の写真や動画を表示することができるようになりました。AIによって同じような写真やスクリーンショットなどは隠されるので、見どころだけを美しく表示できます。

編集機能も強化されました。特に動画編集は、これまではトリミングくらいしかできなかったところ、細かなレタッチやフィルターの適用、トリミング、回転など、多機能な動画編集アプリさながらの機能が追加されました。

リマインダーがリニューアル

リマインダーが刷新されて使い勝手が大きく変わりました。

リストの上に「今日」「日時設定あり」「すべて」「フラグ付き」という4つのタブが表示されるようになり、優先的に処理しなければならないタスクがひと目で分かるようになりました。

新しいリマインダーを追加するときにはキーボードの上に表示されるツールバーをタップして、「日付」「場所」「フラグ」「添付ファイル」などを簡単に追加できるようになりました。また、タスクをドラッグアンドドロップして階層化もできます。

App StoreにApple Arcadeが追加

アプリ配信サービスApp Storeに月額課金制のプレイし放題ゲームサービス「Apple Arcade(アップルアーケード)」が追加されました。画面下側の「Arcade」タブをタップしてアクセスします。

「アップデート」は画面右上の人形アイコンをタップして表示するように変更された。

申し込むとApple Arcade専用の100を超える新作ゲームがプレイし放題になります。料金は月額600円(税込)。広告の表示や追加料金は一切ありません。家族6人までプレイできます。iPad、Mac、Apple TVでも遊べ、違う端末から続きをプレイできます。オフラインプレイもOKです。

Appleでサインイン

たとえば新しいアプリをダウンロードして新規アカウント登録を求められたとき、「Appleでサインイン」ボタンをタップすればすでに持っているApple IDを使って素早くアカウント登録が行われ、次回よりFace IDやTouch IDを使ってログインできるようになります。

「Googleでログイン」「Facebookでログイン」のようなソーシャルログインの一種ですが、「Appleでサインイン」はサービス提供側に最低限の情報しか与えないため、プライバシー保護の面でとても優れています。登録するメールアドレスさえも「非公開」を選択することで生成されたランダムなアドレスを使って登録してくれます(メールが来たら本来のアドレスに転送される)。

今のところ対応アプリ・サービスが少ないのが欠点ですが、Appleはソーシャルログインを採用するアプリに「Appleでサインイン」の導入を義務付けているため、早い段階で広く導入が進むものと考えられます。

位置情報の取り扱いがより厳格化

位置情報の管理はプライバシー保護にとって重要です。iOS 13では写真を共有する際、撮影場所の情報を含めて共有するか、含めないで共有するかの選択ができるようになりました。

アプリに対する位置情報の使用許可設定も改善され、「一度だけ許可」が選択できるようになりました。これを指定すると位置情報の使用を一度だけ許可し、次回また許可するまでは位置情報を使うことを認めないので、必要以上に位置情報を与えてしまう心配がなくなります。

その他のポイント

  • Musicアプリに、曲に合わせてタイミングよく歌詞を表示する機能が追加
  • カレンダーの各イベントに添付ファイルを追加可能に
  • メモアプリがギャラリー表示(サムネイル表示)に対応
  • Apple版のGoogleストリートビューとも言える「Look Around」機能が追加。ただし現在は米国の一部都市でのみ利用可能。
  • ヘルスケアで月経周期についてのデータを管理できるように
  • インターネット共有(テザリング)のファミリー共有が可能に
  • アプリのネットワークデータの使用を減らすことができる「省データモード」が追加(設定>モバイル通信>モバイル通信プランを選択>少データモード)
  • ファイルアプリがZip圧縮とZip解凍をサポートし、Zipファイルの作成と展開が可能に
  • ファイルアプリが外部ドライブに対応。USBメモリーやSDカードなどのファイルに直接アクセス可能に
  • PlayStation 4およびXboxのワイヤレスコントローラに対応
  • iPhone XS/XS Max/XRがドルビーアトモスに対応