Android OSの最新バージョン「Android 10」について、配信日、対応機種、新機能などの情報をまとめました!
(※コメントで頂いた情報をもとに、対応機種に関する記述を修正、変更しました。)
Android 10とは
スマホ市場をiPhoneと二分するAndroidスマホ。そのAndroidスマホに搭載されるOS(基本ソフト)の最新バージョンがAndroid 10です。
Android 10は、去年提供が開始されたAndroid 9 Pieに次ぐバージョンで、日本時間の2019年9月4日に正式版の配信が開始されました。それまでは「Android Q」として開発やテストが行われていました。
対象機種
Android 10は提供開始当初、GoogleのオリジナルブランドであるPixelのスマホと、その他のごく一部の機種に対して配信されました。
提供開始当初の対象機種
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- Pixel
- Pixel XL
- Pixel 2
- Pixel 2 XL
- Pixel 3
- Pixel 3 XL
- Pixel 3a
- Pixel 3a XL
- Essential Phone PH-1
このうちPixel 3、Pixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3a XL、Essential Phone PH-1の5機種は日本でも販売されていて、2019年9月4日以降、ソフトウェアアップデートによりAndroid 10へのアップグレードが可能になっています。
その他の機種の対応状況は?
国内の携帯キャリアを通じて発売された機種については、各キャリアのアップグレード計画の発表を待つ格好になります。ドコモとauは例年10月になるとAndroid新バージョンへの対応計画を発表します。ソフトバンクなどそれ以外のキャリアは計画を発表しないのでアップデートが提供されるのをひたすら待つしかありません。
AQUOS sense2 SH-01L
AQUOS R3 SH-04L
AQUOS sense3 SH-02M
arrows Be F-04K
arrows Be3 F-02L
Galaxy S9 SC-02K
Galaxy S9+ SC-03K
Galaxy Note9 SC-01L
Galaxy Feel2 SC-02L
Galaxy S10 SC-03L
Galaxy S10+ SC-04L
Galaxy S10+ (Olympic Games Edition) SC-05L
Galaxy Note10+ SC-01M
Galaxy A20 SC-02M
LG style L-03K
LG style2 L-01L
Xperia XZ2 SO-03K
Xperia XZ2 Premium SO-04K
Xperia XZ2 Compact SO-05K
Xperia XZ3 SO-01L
Xperia Ace SO-02L
Xperia 1 SO-03L
Xperia 5 SO-01M
キャリアを通さず販売されている機種についてはメーカーが個別に発表するアップグレード計画を参考にします。ただし、ほとんどがグローバル向けの発表であり、特定市場向けの内容ではない(つまり国内モデルに対して言及したものではない)ので、あくまで参考として考える必要があります。
GoogleはPixelスマホ以外へのAndroid10の提供について「パートナーと協力して今年アップグレードしていく」とコメントしています。世界のトップメーカーのフラグシップモデルを中心に、10-11月頃から本格的に対応が進んでいくものと思われます。すでにXiaomi、OnePlusなど、ごく一部のメーカーの機種にAndroid 10が提供されている模様です。
Android 10の新機能
Android 10で新たに搭載された機能のうち、特に覚えておきたい重要な機能をピックアップして説明を添えました。
ダークテーマに対応
電池の減り具合が軽減され、おまけに暗がりでは目に優しいという「ダークテーマ」に対応しました。オンにすると全体が黒基調の配色になります。
過去にはダークテーマが標準だったころもありました。最近はハイエンドモデルを中心に有機ELディスプレイを採用する機種が多くなり、黒基調のUIの方が電池持ちの面で有利だということでダークテーマがトレンドになっています。iOS(iPhoneに組み込まれているOS)の最新バージョンにも同種の機能がが追加されますね。
Androidの場合、バッテリーセーバーと連動して電池残量が少なくなってきたら自動的にダークモードに切り替えるようにすることもできます。もちろん手動での切替もできますから、好みやシーンに応じて使い分けると良いと思います。
ジェスチャーナビゲーションに対応
Androidでは伝統的に3ボタン式のナビゲーション(戻る、ホーム、履歴)が使われてきましたが、Android 9で「2ボタン ナビゲーション」が追加され、Android 10ではさらに「ジェスチャーナビゲーション」という全く新しい操作体系が加わりました。
ジェスチャーナビゲーションに切り替えるとスクリーン下側にあったナビゲーションボタンが非表示になり、ジェスチャーでの操作が有効になります。スクリーンの一番下から上にスワイプするとホームに戻り、スクリーンの左端または右端から中央に向かってスワイプすると前の画面に戻ります。また、左下または右下の隅から中央に向かってスワイプするとGoogleアシスタントを呼び出せます。
ジェスチャーによる操作はこれまでのボタンを使った操作よりも直感的で、より素早く、思い通りに動かせます。
共有シートが改善
各アプリで共有ボタンを押したときに表示される「共有シート」が新しくなり、特にダイレクトシェア(最近連絡を取り合った相手が表示されるエリア)の表示が格段に速くなったことにより、これまでよりも素早くシェアできるようになりました。
QRコードでWi-Fiパスワードの共有が可能に
Wi-Fiのパスワードの共有が楽になりました。設定にて現在接続しているアクセスポイントをタップし「共有」アイコンをタップするとQRコードが出現。たとえば自宅に呼んだ友人にWi-Fiネットワークを開放したいとき、友人のスマホでQRコードを読み取ってもらうだけで自動接続されます。
QRコードの下にはWi-Fiパスワードも表示されるので、仮に接続がうまくいかなくてもそのまま手動での接続も容易です。
サイレント通知機能が追加
通知エリアに表示はされるけれど音やバイブは鳴らさない「サイレント通知」が可能になりました。アプリのアップデートやゲームからのお知らせなど即座にチェックする必要のないものに対してサイレント通知を設定しておけば、無駄に作業を中断したり、集中力を削がれることがなくなります。
スマートリプライが進化
届いたメッセージに通知から直接返信できる「スマートリプライ」が進化し、返信以外のアクションも起こせるようになりました。
ある場所の住所が書かれたメッセージが届いたとき、通知エリアにGoogleマップのアイコンが表示され、タップすれば通知から直接その住所をGoogleマップで開けます。また、YouTube動画やウェブページのURLが届いたときも同様に、通知からダイレクトにそのコンテンツを表示できます。
位置情報の設定が柔軟に
Androidではこれまで位置情報の権限設定について許可するかしないかの2択しかありませんでしたが、Android 10では「アプリを使用中のみ許可」の選択が可能になりました。これを選択しておくと、アプリを使っているときにしかアプリに対して自分の位置情報を渡さないのでプライバシー的に安心ですし、電池持ちにも良い影響を与えそうです。
セキュリティアップデートがGoogle Playを通じて素早く
セキュリティやプライバシー関連のアップデートがGoogle Playを通じて直接配信されるようになり、まるでアプリをアップデートするように簡単に、素早く行えるようになりました。携帯キャリアやメーカーを挟まないので、これまでのようにアップデートが遅れたり、提供されなかったりということがなくなりますね。
アプリの削除の取り消しが可能に
アプリアイコンをホーム画面から誤って削除してしまっても、直後に表示される「元に戻す」をタップして簡単に元の状態に戻すことができるようになりました。地味だけど、あると便利な機能です。ただしアプリのアンインストールは取り消せないので注意です。
その他
- 5G端末とフォルダブル端末に対応
- 補聴器をサポート
- 表示のタイムアウトを調整可能に
- Digital Wellbeingの設定画面にファミリーリンクが利用できるように
- Android Autoがシステムに統合され、アプリのダウンロードが不要に
- プライバシー関連の設定が一箇所にまとめられた
- 自動調整バッテリーが強化
- 絵文字の追加
- 設定から直接アクティビティ管理が可能に
- 広告カスタマイズをオプトアウト可能に
- USBポートの水滴や異物を検出し、アクセサリーを機能させない
- 電源メニューに「緊急通報」が追加
- アプリで提供されてた「音声増幅」「音声文字変換」がユーザー補助の新機能としてビルトインされた
- Androidビームの廃止
これから追加される予定の機能
自動字幕起こし(Live Caption)
公共の場などで音が出せず、イヤホンも持っていないとき、YouTube動画に字幕が出せたら良いなと思ったことはありませんか?それを実現できるのが自動字幕起こし機能です。
音声認識を使った機能で、動画やポッドキャスト、音声メッセージなどの音声の字幕が自動的に表示されるようになります。タップするだけですべてのアプリで使うことができ、自分で撮影した動画や録音した音声にも適用できます。
Google Pixel端末にて秋ころから使えるようになる予定ですが、残念ながらまずは英語のみの対応となり、日本語では機能しません。とても便利そうな機能なので是非早いタイミングで日本語対応してほしいものです。
フォーカスモード
スマホの使いすぎを防ぐ機能「Digital Wellbeing」のひとつの機能として「フォーカスモード」という機能が追加される予定です。
たとえば仕事や勉強に打ち込みたいとき、メールやメッセージ、ニュースアプリなどから頻繁に通知が来ると煩わしく感じますよね。あらかじめアプリを選択しておき、そういうときにフォーカスモードをオンにすると、アプリからの通知が一切届かなくなります。
Androidにはもともと時間帯で通知をオン・オフしたり、アプリごとに通知のルールを決める機能が備わっていますが、もっと直接的に素早く解決する方法としてフォーカスモードが追加されました。
現在はベータ版が提供されていて、Google Playストアからテスターに申し込むことで誰でも試用できるようになっています。
その他の変化
Androidのロゴが刷新されました。フォントの形が少し変わり、文字の色も緑色から黒へと変更。広く認知されているAndroidロボットがロゴの中に組み込まれました。
ネーミングも変わりました。これまでのAndroidはバージョンの後にお菓子の名前に由来するサブネームが必ず付いていましたが、Android 10からはこの習慣が廃止され、シンプルに「Android 10」が正式な名前になりました。
QRコードのWi-Fi共有はAndroid9にもあるんだけどな。
そうなんですか?もしよろしければやり方を教えて下さい!手元の端末ではQRコードを表示できなくて・・・。
なんかiPhone信者が書いた記事ぽくて不快。
そうですよね、Androidユーザーに向けた記事なのに確かにiPhone、iPhone言い過ぎました。言い回しを再考して改善したいと思います。いつもありがとうございます。
Essential phoneでもAndroid10は来てるみたいです
情報ありがとうございます。助かります。ベータ版の対象だった機種のいくつかにはすでに配信されてる感じですかね。もう少しよく調べて追記しておきます。
OnePlusの酸素OsにもAndroid10が来てるらしいですよ
ありがとうございます。ググってみましたがそのようですね。更新しておきます!
Galaxys10にはAndroid10のようなナイトモードとジェスチャーナビゲーションがありますがAndroid10に対応したらどうなるのでしょう?
ナイトモードは表面的には何も変わらないと思います。ある条件になると自動でオンになる等、システムと連動した動きができるようになるかもしれません。(現在でもできますか?)
ジェスチャーナビはオリジナルのスタイルとAndroid10スタイルのものと、選択できるようになるっぽいですよ。
https://youtu.be/Hm7tnu1tFKw
現在もナイトモードでは予定時刻にonというのがありますね 設定した時刻に自動でナイトモードになってくれます
そうでしたか。Android10になってオリジナルUIがアップデートされれば、もっと柔軟な設定ができるようになるかもしれませんね。
ぜんぜんまとめれてないくせに自称まとめ(笑)
たとえば何が足りませんか?凄く気になります。
私個人としては、結構分かりやすくまとめていると思います。
100点満点の40点くらいはあると思います。
精進しますが初心者向けの情報ブログでこれ以上何が必要なのか本当に分からないんですよね。要点をまとめたつもりです。参考になるサイトを教えてくれませんか?今後の記事作成に活かしたいです。(60点くらいにはなるかも?)