MVNOの製品も含めてここ最近発表、発売されたスマートフォンや周辺機器について、個人的に気になっている機種のみ簡単に情報を整理してみました。
らくらくスマートフォンme(F-01L)
ドコモから2月15日発売予定のシニア向けスマホの新モデルです。メーカーは富士通。オンラインショップの価格は新規契約、機種変更、MNPいずれも一括43,416円(税込)。docomo with対象機種なので月々の負担が減らせます。
前作からカメラが良くなって、背景をぼかした美しい写真が撮れるようになっていたり、撮影した花の名前が表示される機能なんてのも追加されています。見つけた花をコレクションしてくことができるんですって。そういえば近所の桜がもうちらほら咲いています。河津桜というらしいです。
健康をサポートする機能も強化されて、歩数や歩速のほかに心拍数、睡眠、心の健康度、血管年齢まで内臓のセンサーを使ってスマホひとつで測定、管理できます。便利。
本体はハンドソープでの水洗いに対応。USB端子はシリーズで初めてUSB Type-Cに対応し、表裏どちらでも挿せるようになりました。
動作パフォーマンスの面では、メモリー容量が増えたので安定感は上がったはずです。一方でプロセッサは一応新型ではあるものの以前よりも下位のグレードのものが採用されたので、動作速度の向上はそれほど期待できません。軽いゲームならそこそこ動きます。
参考リンク(概要とかスペックとか)
URBANO V04
auの大人向けスマホ「URBANO」シリーズの最新モデルが2年ぶりに登場。2月8日に発売されました。オンラインショップの価格は新規契約、機種変更、MNPいずれも一括58,320円(税込)。
落ち着いたデザインが特徴のURBANO。メーカーは京セラ。今作ではホームや戻るなどの操作ボタンがハード式からソフト式になったところが大きな変更点です。画面内に表示されるやつですね。主流はソフト式ですが、分かりやすいハード式を好む人も一定数いるので評価が別れます。
しかしボタンがあったスペースまでディスプレイを広げたことで表示がどーんと広くなり、動画やゲームといったコンテンツがより迫力ある形で楽しめるようになりました。解像度もフルHD+(2,160×1,080)にジャンプアップしたので映像は格段にきれいになっているはずです。
背面にはシリーズ初の指紋センサーを搭載。四角い形がユニークで、こだわりを感じますね。この指紋センサーは認証に使うだけではなくて、なぞると画面のスクロールや拡大といった操作ができるようになっています。
カメラは背景をぼかした撮影ができるようになったのが主な進化ポイント。これができるとスマホでの撮影がぐっと楽しくなります。
ほかにユニークな機能というと「ハイブリッドラジオ」があります。インターネットラジオとFMラジオをシーンに応じて切り替えることができます。ラジオをよく聞く人にはすごく便利そう→FMとradikoのハイブリッドラジオ、搭載スマホ発売へ(日経 xTECH)
参考リンク
AQUOS R2 compact
ソフトバンクから1月18日に発売されたシャープ製のコンパクトハイエンド「AQUOS R2 compact」。これのSIMフリーモデルが2月22日よりMVNO各社から発売されます。価格は8万円前後とされています。
SIMフリーのコンパクトハイスペック機はかなり貴重です。しかもシャープ製でおサイフケータイや防水・防塵、Jアラートにもしっかり対応。OSの2年間バージョンアップも約束されています。この内容を待ち望んでいた人は多いのではないでしょうか。
本体サイズは高さ131mm、幅64mm、厚さ9.3mm。厚みが少し気になりますがオーディオジャック搭載なので許せます。重さは約135gと非常に軽い。店頭でモックを触ってみました。本当に小さくて軽かったですね(正直に言うと全体的にちょっと安っぽい印象はあったかな)。
細かい情報になってしまいますが一応スペックを並べると、5.2インチフルHD+(2,280×1,080ドット)のハイスピードIGZO、光学式/電子式手ぶれ補正に対応した約2,260万画素メインカメラ、Android 9 Pie、Snapdragon 845、4GB RAM/64GB ROM、microSDカード対応、2,500mAhバッテリー、最大USB Type-C、指紋認証/顔認証対応、といった感じ。
コンパクトモデルとはいえディスプレイは対角5.2インチ相当と表示領域は十分。ハイスピードIGZOはリフレッシュレートが120Hzに上がってスクロール等がより滑らかに表示されるようになりました。
カメラはデュアルレンズではありませんがですがフラグシップのAQUOS R2の静止画用カメラと同じモジュールが使われているそうです。静止画&動画用の強力な手ぶれ補正や、AIによるシーン選択に対応しています。
弱点はバッテリー容量が小さめなところでしょうか。電池持ちが気になります。
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おてがるスマホ01
2月7日にUQ mobileから発売されたシニア向けの機種です。メーカーは京セラ。一括価格は36,828円。
ライバルのワイモバイルが去年8月にシニア向けのスマホを発売し、それに追随したのがこれです。
家族みんなで乗り換えよう!とか言っているわりに、格安スマホのラインアップにはおじいちゃんおばあちゃん向けの機種がない。そこを穴埋めしようということだと思います。
格安スマホの需要はマジョリティー層(新しいものに懐疑的な客層)に移行しているという話もあり、60~70代の方の乗り換えもかなり増えてきているようです。
おてがるスマホ01はシニア向けスマホとして別段新しい機能があるわけではありませんが、使用中に分からないことは電話帳からUQお客さまセンターへ電話で問合せができたり、サポートアイコンから困っている症状を確認することができるなど、サポート機能が充実しています。
ちなみに本体はめちゃくちゃシンプルで、メーカのロゴすらありません。
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Speed Wi-Fi NEXT W06
WiMAX 2+/au 4G LTE対応の最新モバイルWi-Fiルーターが1月25日よりauとUQ WiMAXから発売されています。メーカーはファーウェイ。
一応下り最大1.2Gbpsに対応していることを売りにしていますが、まず利用できるエリアが現状、東京と埼玉の一部のみと狭い。
端末との接続もUSB接続でなければダメだし(Wi-Fi接続だと最大867Mbpsどまり)、しかも別売りのUSB3.0以上対応のType-Cケーブルが必要なんですよ。
それでハイスピードプラスエリアモードやハイパフォーマンスモード、4×4MIMOを全部有効にした状態でやっと性能をフルに発揮できる状態になるということで・・・、うーん、ちょっと条件が厳しすぎるかな。1.2Gbps対応はおまけみたいもんですね。
好感度アンテナを搭載したりビームフォーミングに対応したりして、受信感度や通信の安定性は前モデルのW05から大きく向上しているようです。
参考リンク
おわりに
ターゲットを絞ったユニークな機種ばかりで楽しめました。個人的にはAQUOS R2 compactが一番アツく感じます。ソフトバンクからすでに発売済みなので、気になる方は週末にでもソフトバンクショップで試してみてはいかがでしょうか。