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Apple Watchを2か月間使った感想(中編)

Apple Watchを2か月間使った感想の中編です。前編はこちら

今回は実際に使ってみて気づいたApple Watchの良いところを紹介します。

溶け込むデザイン

本体が四角形なので時計として見ると多少違和感はありますが、四隅や側面が大きくランドしていて見た目も手触りもナチュラルなので、ウェアラブルデバイスでありがちな「おかしなもの着けている」という印象は少ないと思います。周りの人からも特に指摘はありませんでしたし、自分としても変に意識してしまうことがなく自然体でいられます。これは一重にデザインが素晴らしいということだと思います。

デジタルクラウンも時計っぽさが演出できていてなかなか良いと思います。特にGPS + Cellularモデルはこの部分が赤くて目立つので、程よく存在感を示せて気分が上がります。

ランナーにはスポーツループが最適?

バンドは「スポーツバンド」と「スポーツループ」の2種類から選択します。この選択はとても悩んだのですが、最終的にスポーツループに決めました。結果、これにして正解だったと感じています。

というのも、スポーツループはマジックテープのようなもので固定するとてもシンプルな仕組みのため、バンドの調整が目で見る必要がないくらい簡単で、素早く行うことができます。ランニング中に締め付け具合が気になっても走りながら楽に調整できるところがすごく良いです。

しかもバンドの終端にストッパーが付いていて、引っ張っても輪っかが解けない仕組みになっているので、落下を心配すること無く調整や取り外しができます。

調整が無断階で行えるところも良いです。締め付けはできるだけ弱く、かつ心拍数の計測に影響が出ないであろうポイントを、フィーリングを頼りに細かく調整することができます。

肌触りはサラサラしていて、水に濡れても汗をかいても不快な感じがしませんし、何と言ってもApple Watchの純正バンドの中で最軽量(スポーツバンドの約1/3)という点も気に入りました。思わず着けていることを忘れてしまうほどの快適さです。

ディスプレイ面のガラスは傷がつきにくい

買ったばかりの頃はガラス面に傷が付きやしないかと心配になって保護フィルムの購入を検討しましたが、良さそうな製品がなかなか見つからず・・・。結局は裸のままこれまで使っていたのですが、2か月経ってもガラスに傷が1つも入っていなくて驚きました。

iPhoneは大事に丁寧に使っているのに傷だらけ。でもApple Watchは仕事中も遊ぶときもスポーツをするときも常に着けているのにどういうわけか傷が付きません。そこらにガツガツ当ててますし、テニスではラケットで小突いてしまうこともあるのにです。不思議です。とにかく耐傷性という面で不満はありません。

ちなみに側面(アルミ素材)にも傷は付いていませんでした。

動作速度・安定性は及第点

基本的にテキパキ動きます。しかし、時々メモリー不足と思われるような緩慢な動きをします。ひどいときはタッチしてから10秒くらい表示が変わらなかったり、フリーズに似た挙動をすることもあります。それほど頻度は高くなので許せる範囲です。

安定性の面でも困ったことはそれほどありませんが、再起動するまでBluetoothイヤホンがどうやっても接続できない事象には何度か見舞われました。イヤホンをAirPodsに変えてからはそういった不具合は発生していません。このような相性問題はどうしようもありませんね。Apple製品で揃えるのが無難です。

ヘッドセットで最高になる音声通話

単体で電話をかけたり受けたりできるのでとても便利で、1~2時間程度の軽い外出ならスマホを持たずに出かけても全く問題ありません。スマホから開放された気分になれるので、あえてApple Watchだけで出かけることも多いです。

通話音質はまあまあといったところで、相手に上手く聞こえないと指摘されたこともありましたが、どうしても通じなくて困ったということは一度もありませんでした。電波の入り具合もスマホと比べて別段違いはないように感じられました。

Apple Watch本体にはマイクとスピーカーが内蔵されていて、顔の近くに持っていけばそのまま通話ができます。ただし基本的にはBluetoothワイヤレスヘッドセットを使って通話します。でなければショッピングモールなどの人がたくさんいるところでは周りの人に通話内容が筒抜けになってしまいますし、Apple Watchの内蔵スピーカーでは相手の声が聞こえにくいです。電話がかかってきたら一旦着信を拒否して、イヤホンを耳に着けるなどして体制を整えてからかけ直します。

Apple Watchに限らずスマートウォッチを着けていると着信に気が付きやすいところは大きなメリットです。振動して着信をダイレクトに腕に伝えてくれるので、着信に気が付かなくてスルーしてしまうことがほぼ無くなりました。ただし、LINEのようなインターネット電話の場合は着信があってもコールしてくれないので注意が必要です。

活動量計としても最適

ランニングを始めたばかりの頃にFitbitのような活動量計の購入を検討したことがあったのですが結局購入に至らず。Apple Watchはその機能を内蔵しているので私にとっては二役も三役もこなす貴重な存在になりました。

ほかの活動量計を使ったことがないので比較はできないのですが、実際に使ってみたり、他の方の比較レビューを読んだりしてみても、活動量計としての機能やパフォーマンスは十分に満足の行くものになっていると思います。

私はプリインストールされている「Nike+RunClub」という無料アプリをよく使います。ランニングのトラッキングが可能で、走行距離やルート、走行ペース、心拍数などを表示してくれます。結果に応じてトロフィーが獲得できる機能もあって、モチベーションの維持にとても役立っています。

搭載されている「音声ガイドラン」は私の走る気持ちに火を着けてくれました。イヤホンから流れてくるトレーナーのアドバイスを聞きながら走るのは刺激的で、身体と心のパフォーマンスをいつもよりずっと高く引き上げてくれます。

2~3週間ほど前から音声ガイドランに新しいガイドが追加されなくなってしまい、何回も同じガイドで走っていたら飽きてしまったので、ここ最近は音楽を聞きながら走っています。曲のテンポや歌詞が自分に同調してくると気分が最高潮に高まり、走るのがクセになるほど楽しくなってきます。

ランニング以外では、テニスのときもプレイ時間や心拍数を計測していますし、ほかには健康改善のために睡眠状態をトラッキングするアプリも使っています。とは言っても毎日小まめにチェックするわけではなく、気が向いた時に規則の乱れなどをチェックして、反省を次週以降に活かす、といった感じです。

記録することを意識しなくても勝手にデータが蓄積されていくので、ずぼらな私でも難なく続けられます。

タイマーはよく使う

タイマーは1分、3分、15分・・・と、あらかじめ用意された時間をワンタップするだけで開始できるので便利です。もちろん任意の時間を設定することもできます。文字盤にに登録しておけば一瞬でタイマーにアクセスできます。

スマートウォッチは腕時計以上に常に身につけておくものなので依存度がかなり高くなります。特にタイマー機能は、料理、仕事、休憩、昼寝、勉強、読書、コーヒードリップなどなど、生活の至るところで活躍します。終了を振動と音で直に伝えてくれるので気が付きやすいところも良いです。

もちろん目覚まし機能も毎日使っています。iPhoneの目覚ましと連動しているので、Apple Watch側でストップすればiPhone側の音も鳴らなくなります。

天気チェックもApple watchで

他には天気予報機能が便利です。Yahoo!天気アプリを使えば1時間単位の天気予報と気温、降水確率をすぐにチェックできます。

雨雲の動きを予想する雨雲レーダーも表示できるので、ちょっとした判断の助けになってくれます。スマホではあまり使わなかった機能ですが、どういうわけかApple Watchを使うようになってからは頻繁に使うようになりました。

Apple Payは案外よく使う

Apple PayがApple Watch単体で使えるのはこの上なく便利です。サイドボタンを2度押しして読み取り機に腕を持っていくだけで支払いできます。

ランニングにスマホも小銭も持っていく必要がありませんし、子どもと庭で遊んでいてアイスが食べたくなったらそのままノンストップでコンビニに行くこともできます。とにかく滅茶苦茶スマートです。

でも一度、Apple Watchのバッテリーが切れているときがあって、家まで財布を取りに全力疾走したこともありました。バッテリーの残量だけは事前にチェックしておきたいところです。

LINEも十分に使える

LINEはApple Watchに対応しているので送られてきたメッセージをいつものようにタイムライン上で確認することができます。写真もスタンプも表示できます。

返信もできます。あらかじめ用意されている定型文をタップするか、あるいは音声入力で返信するかのどちらかです。

音声入力は精度がよく、簡易的な文章なら難なく入力できます。

私はほとんどの場合、定型文で返信します。この方が会話が余計に長引かないので時間の無駄遣いが防げます。

メールは見ない

Apple Watchに来る通知は最小限にしています。メールも同じで、一応はApple Watchで見られるように設定はしてありますが、通知はOFFにしています。一日に何十回も通知が来たら何にも集中できませんからね。それこそ本末転倒というものです。

まだまだありそうなApple Watchの良さ

Apple Watchを使い始めてまだ2か月ちょっとしか経っていませんし、iPhoneすら本格的に使い始めたのが7ヶ月前の話です。ですから実のところ細かいことはまだ全然わかっていません。いま気になっているのはApple TVやHomeKitアクセサリとの連携機能です。Apple Watchからこういった機器を操作できるようになればスマホを使うよりもずっとスマートで快適になるだろうなと期待しています。


次回の記事ではApple Watchを使って困ったこと、改善してもらいたいところについて書きます。