ソフトバンクが2018年の夏モデルを発表しました。
スマートフォンは6機種が発表されました。5月18日以降順次発売されます。
新機種と発売日
- HUAWEI Mate 10 Pro ・・・ 5月18日(11日より予約受付)
- Xperia XZ2 ・・・ 5月下旬(18日より予約受付)
- AQUOS R2 ・・・ 6月上旬(18日より予約受付)
- HUAWEI nova lite 2 ・・・ 7月上旬
- DIGNO J ・・・ 7月上旬
- シンプルスマホ 4 ・・・ 7月下旬
スマートフォン以外では「スマート体組成計2」が7月下旬以降に発売されることが発表されました。
Huaweiから2機種が登場
今や世界のスマートフォン市場で世界第3位のシェアを誇る中国Huawei。これまでソフトバンク向けにはローからミドルレンジの製品をちょこちょこと出してきた印象ですが、今年は夏だけで2機種を投入するという躍進を見せました。
Mate 10 Proは6インチディスプレイを搭載したハイエンドモデルで、もう1つのnova lite 2は低価格とコストパフォーマンスを売りにしたミドルレンジモデルです。どちらもMVNOや量販店でSIMフリーモデルがすでに発売されていて、今回初めて大手携帯電話会社(キャリア)が扱う形になりました。
キャリアモデルをベースにした機種がSIMフリー市場に流れることはままありますが、今回のように逆のパターンはとても珍しい(というか初めて?)です。メーカーとしても相当な自信があるでしょうし、SIMフリーモデルのユーザーの評価を参考にできるので、買う側も検討がしやすいと思います。ただ、2機種ともおサイフケータイやワンセグ・フルセグに非対応なところは注意が必要です。
価格はMate 10 Proが107,520円。nova lite 2は発売が7月以降ということでまだ価格が案内されていませんが、SIMフリーモデルが2万円台半ばで販売されているので、同等以下となるはずです。
XperiaとAQUOSの新モデル
国内メーカー製のハイスペックモデルであるXperia XZ2(ソニー)とAQUOS R2(シャープ)。基本的な仕様は似たようなもので、機能はもちろん全部入り。ソフトバンクが今夏開始予定の下り最大788Mbpsの通信サービスにはこの2機種のみが対応します。
どちらかというとAQUOS R2の方が意欲的な製品となっていて、流行りのノッチ有りディスプレイ(iPhone Xを代表とするフロントカメラ部分に切り欠きがあるディスプレイ)や2眼カメラなど、世界のトレンドをいち早く体験できるようになっています。
Xperia XZ2はトレンドに流されずに着実に我が道を進んでいる印象。本体デザインが従来から大きく変わり、新しい世代を感じさせるものになりました。新しく搭載されたダイナミックバイブレーションシステム(コンテンツの音や映像に合わせて本体が振動する機能)はとてもユニークで、一度は試してみたいと思わせる機能です。
価格はAQUOS R2が93,120円、Xperia XZ2が102,720円です。
ガチャガチャ使っても大丈夫なDIGNO
京セラのDIGNO Jは、昨年発売されたDIGNO Gの後継機種です。ディスプレイは5インチのまま解像度だけフルHDに進化。プロセッサ、メモリ、バッテリー容量はそれぞれ強化されてパフォーマンスは大きく上がったはずです。VoLTE(HD+)にも対応しました。
基本的なスタンスはこれまでと変わっていません。幅広い層をターゲットにしていて、特に主婦や機械が苦手な女性、これからスマホに変えようと考えている方などが、故障や不具合を気にすることなく安心して使っていけるように設計されています。具体的には、防水・防塵、耐衝撃、画面割れ防止機能、濡れた手でも操作できるディスプレイ、ケータイの操作性に似せた画面などです。ただしおサイフケータイやワンセグには対応していないので、この部分は要検討と言えます。
価格は未定です。
シニア向けスマホの新モデル
シンプルスマホ4は昨年発売されたシンプルスマホ3の後継機。60代以上のユーザーが主なターゲットです。
引き続きシャープが製造し、一見あまり変化がないように感じられますが中身は大きく進化しています。
一番大きく変わったのは側面に新たに配置された音声検索用のボタンです。アンケート結果を受けて開発したとのことで、シニア層に人気という音声検索が一発で起動できます。シンプルスマホ3にはカメラ専用ボタンがありましたがこちらは撤廃されています。
スペックはプロセッサ、メモリ周りが強化され、パフォーマンスが向上。ディスプレイは画面を見続けることによる疲労感などを低減する「はっきりビュー」に対応。バッテリーは容量こそ変わりませんが、繰り返しの充電による物理的な劣化を防ぐ機能が新たに搭載されました。
このほか、会話がよりクリアになるVoLTE(HD+)や、スマートフォンのモバイル通信を使って他のWi-Fi機器をインターネット接続させる「テザリング」機能にも対応しました。おサイフケータイは引き続き非対応となっています。
ソフトバンク2018夏モデルの雑感
個人的にはHuaweiのスマートフォン2機種が投入されることに一番大きなインパクトを受けました。それもSIMフリーモデルがすでに発売されている機種です。Huaweiの低価格モデルはいつも評価が高くSIMフリースマホの定番となっているので、ソフトバンクのラインアップとして今後定着する可能性は高いと思います。
XperiaとAQUOS、どちらが売れるかを追っていくのも面白そうです。iPhoneっぽさを求める人には今回のAQUOSは相当ウケが良いと思います。カラーバリエーションもiPhoneに似せてあります。
それはそうと、おサイフケータイに対応するのがハイスペックモデル2機種のみというのは少し考えどころではないでしょうか。確かにシンプルな機種を選ぶ人におサイフケータイ利用者が少ないというのはあるのかもしれませんが、おサイフケータイを使いたい少数派の人をばっさり切り捨ててしまっている感じがします。まあ旧機種も並行して販売されるのでそれほど大きな問題でもありませんが。