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iOS 11.3が配信開始 ― AR機能の強化や新しいアニ文字の追加など

Appleが3月29日にiOSの最新バージョン「iOS 11.3」の配信を開始しています。新しいAR体験、アニ文字の追加など、そこそこ大きい変更が加えられています。

対応機種や詳しいアップデート内容は次のページで確認できます。

以下、ざっくりとしたアップデート内容を記します。

AR機能が強化された

Appleが提供するARプラットフォームであるARKitがバージョン1.5になり、対応アプリでは水平面に加えて垂直面の検出が可能になりました。これによって例えば家の壁面に動きのあるコンテンツを表示するなどということが可能になっています。不規則な形をしたモノをマッピングする性能も向上しています。

4つのアニ文字が追加

iPhone X向けの機能であるアニ文字は、新たにライオン、龍、ドラゴン、どくろの4種類が追加されました。

新しいバッテリー機能

バッテリーの状態を表示してバッテリーの交換が必要なときに知らせてくれる機能が追加されました。設定から「バッテリーの状態(ベータ)」という項目をタップすると表示できます。

ここでは突然のシステムシャットダウンを防ぐためのパフォーマンス自動制御機能をオフにすることも可能となっています。この機能はiOS 10.2.1で実装されたのですがユーザーに機能の存在を周知していなかったために、iPhoneの買い替えを煽るための悪質な機能であると勘違いされ、一部のユーザーから大きな批判を浴びたという経緯があります。そのためAppleはこの機能をユーザーの任意でオフにできるようにしました。

なおバッテリーの状態が正常な場合はオフにするための設定項目は表示されません。

ビジネスチャットとヘルスレコード

ビジネスチャットとヘルスレコードという2つの機能が追加されています。

ビジネスチャットは近頃いろいろな企業が導入しているオンラインチャット機能をiPhoneのメッセージアプリで実現するものです。

ユーザーはECサイトなどに用意された専用のリンクをタップするとメッセージアプリが立ち上がり、担当者とライブで直接会話や相談をすることができるほか、Apple Payとの連携によってシームレスに代金の支払いや予約ができます。

ヘルスレコード機能は、対応する医療機関に記録されている自分の医療記録をiPhoneで確認できるようにする機能です。検査結果、投薬、身体状態などを知ることができます。

この2つの機能は今のところ日本では利用できませんが、利用できるようになればiPhoneの活用の幅がより一層広がります。

その他

このほか、Apple Musicにおける広告表示の最適化など、複数の変更や改善が含まれています。

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