ソニーが米国で「Xperia XA2」「Xperia XA2 Ultra」「Xperia L2」という3つのAndroidスマートフォンを発表しています。今月末以降、世界の各市場で発売されます。
ミドルクラスの製品で、日本での発売予定は今のところ不明です。これまでの傾向から言うと発売される可能性は低いでのですが、指紋センサーが従来とは違う形で搭載されていたり、本体デザインがより先進的になっていたりと、面白い変化があり、日本のユーザーも押さえておきたいニュースだと思いましたのでご紹介します。
指紋センサーが本体背面に
これまでXperiaでは電源ボタンと一体化した指紋センサーを本体側面に搭載していましたが、今回発表された3機種では本体背面のカメラの下辺りに独立した指紋センサーが搭載されています。
指紋センサーがこのような形で搭載されるのは別段珍しいことでも何でもなく、Google Pixel/NexusシリーズやSamsung Galaxy Sシリーズなどでも実績があるのですが、ソニーのXperiaで採用された例はこれまでなかったので面白い変化だと思いました。
Xperiaのすべての機種がこのスタイルを適用するようになるかはわかりません。きっとミドルクラス以下の製品に、より低いコストで指紋認証機能を追加するためにとった方法であって、日本で発売されるようなフラグシップクラスの機種ではこれまでどおりのスタイルを継続する可能性のほうが高いと思います。
ただ、米国では特許の問題で指紋センサー内蔵型のホームボタンが実装できないという話もあったりするので、もしかすると今後の全モデルで同じ変更がなされるのかもしれません。
特許の問題以外にも、従来スタイルの指紋センサー部分は読み取り面積が狭く、たとえば指が太かったりしたときに十分な読み取りができているのかどうか、ちょっと疑問に思うところはありました。使い勝手は大変良いのですが。
指紋センサーのスタイル変更に加えて、顔認証や虹彩認証など、指紋以外の生体認証機能の実装もありえます。
loop surface Designが進化
ソニーが「Loop Surface Design」と呼んでいる、表と裏が丸みを帯びてループして見えるデザインですが、Xperia XA2シリーズではより湾曲して見えるガラスとフレームが採用されていて、しかも左右のベゼルも狭まったため、以前よりも先進的な外観に進化しました。持ちやすさも向上しているようです。
次期フラグシップモデルではiPhone XやGalaxy S8などのような縦長のディスプレイが採用されるものと予想されますが、さらに上記のような要素も追加されることによって、大幅にルックスが向上するのではないかと期待しています。
Xperia初のデュアルカメラを搭載
今回発表された中ではXperia XA2 Ultraのみとなりますが、フロント部にXperiaシリーズでは初となるデュアルカメラが搭載されています。
2017年はデュアルカメラがトレンドでしたがソニーは結局デュアルカメラを搭載したXperiaを年内にリリースすることはありませんでした。
Xperia XA2 Ultraのデュアルカメラはセルフィー(自撮り)用で、標準と広角の2つのレンズをシーンに応じて切り替えることにより、最適な画角で撮影することができるようになっています。
セルフィー用のフラッシュも搭載しています。
概要とスペック
Xperia XA2 / Xperia XA2 Ultra
昨年海外で発売されたXperia XA1/XA1 Ultraの後継モデルで、ソニーは”スーパーミッドレンジ”と分類しています。
フルHDディスプレイや2,300万画素メインカメラ、約120度の広角セルフィーカメラ、Snapdragon 630プロセッサなどを搭載。ディスプレイサイズはXA2が一般的な5.2インチで、XA2 Ultraは大型の6.0インチです。
メインメモリーはXA2が3GBでXA2 Ultraが4GB。内蔵ストレージはXA2が32GBでXA2 Ultraが32GBまたは64GB(市場により異なる)。OSはどちらもAndroid O(8.x Oreo)となっています。
スペック
Xperia L2
昨年海外で発売されたXperia L1の後継モデルです。エントリーモデルに位置づけられています。
ディスプレイはHDどまりですがサイズは5.5インチと大型です。指紋センサー、3,300mAh大容量バッテリー、120度広角セルフィーカメラなど、価格帯以上の機能が搭載されています。
プロセッサはMediaTek製のMT6737T。メモリーはメインメモリーが3GBでストレージが32GB。OSはAndroid N(7.x Nougat)です。
スペック
プロモーションムービー
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