ドコモが、スマートフォンの次を行く新しい情報取得方法を創出する取り組みの一環として、ジェスチャー操作可能なパーソナライズドスクリーンシステムを開発したと発表しました。
明日11月9日から11日まで、日本科学未来館(東京・お台場/入場無料)で開催されるイベント「見えてきた、“ちょっと先”の未来 ~5Gが創る未来のライフスタイル~」への出展が予定されています。
スマートフォンは、いつ、どこにいても高度なジョブが行える非常に便利な情報通信端末ではありますが、持ち運びを前提とした機器なので、PCやテレビに比べて画面が小さく、見づらかったり、一度に多くの情報が見られなかったり、複数人で同時に見にくいなどの欠点もあります。一部は現在のタブレット端末にもあてはまることです。
ドコモが提示した情報取得のためのこの新しいシステムは、プロジェクターや大画面ディスプレイ、テレビなどのスクリーンに、ユーザーが必要と思われる情報を自動的に表示し、提供するものです。
顔認証によって個人を特定し、そのユーザーのスマートフォンと連携することで、利用履歴や行動履歴を取得し、ウィジェット形式で表示します。
スマートフォンのように自ら情報を探しに行く必要がなく、また大画面に表示されるので、必要な情報を一気に得ることができます。
状況に応じて表示内容を変える仕組みも備わっています。その場に家族全員が揃っていることを認知したら、たとえば家族全体のスケジュールや、その日に撮った思い出の写真などを表示。そして一人になったときには、その人だけのパーソナライズされた情報を表示します。
操作はコントローラーでも音声でもなく、主にジェスチャーで行います。
子供でも直感的に操作できるよう、基本操作は片手でグーとパーだけで行えるようにし、何度も手を動かすことなくスクロールできる設計や、操作方法がひと目で分かる表示技術などを取り入れ、誤動作しない、疲れにくい作りにしたとのことです。
今回開発されたものはシステムであって端末ではありません。将来的にはこのシステムがプロジェクターやテレビ、あるいはスマートホームのハブに相当する機器に組み込まれ、提供されることになると思います。