2019年の1月から、確定申告がスマートフォンだけで完結するようになるそうです。
日本経済新聞によれば、国税庁は2019年1月から、スマートフォンを使って確定申告ができるようにする。マイナンバーカードの読み取り機能を備えたスマートフォンの普及を見据えて、現在の申告システムを刷新する。とのことです。
これまでもスマートフォンからe-Taxソフト(SP版)を使って申告書データの作成はできましたが、本人を特定するための「電子証明書」がないために申告するところまではできず、結局は作成したデータを紙に印刷して郵送する必要がありました。
スマートフォンで電子証明書を取得するにはマイナンバーカードを読み取る機能がスマートフォン自体に備わっていなければなりません。2017年10月27日時点でマイナンバーカードの読み取りに対応する機種は国内メーカー製の20機種のみで、iPhoneも非対応という状況です。
今回の日経新聞の記事では、国税庁や総務省が、カード読み取りができるスマートフォンの普及をメーカーに求めていくとしており、今後は国内メーカー製の機種ではこの機能の対応があたりまえになってくる可能性があります。iPhoneへの実装については以前、2019年の実用化を目指して計画が進んでいると報道されています。
マイナンバーカード自体の普及率は現状10%にも届いていません。スマホで確定申告ができるなど、マイナンバーカードを発行する具体的なメリットがもっともっと増えてくれば、普及率も自然と改善してくるのではないでしょうか。
関連リンク:e-Tax(SP版)、国税庁