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Razerが120Hz駆動ディスプレイを採用した最強のゲーミングスマホ「Razer Phone」を発表

マウスやキーボードなど、プロゲーマー御用達のゲーミングデバイスを開発、販売している米Razerが、同社初のAndroidスマートフォン「Razer Phone」を発表しました。

米国や英国などで11月17日に発売します。価格は699.99ドル(約80,000円)で、背面のロゴが緑色の「RAZER PHONE SPECIAL EDITION」も1,337台限定で用意されます。日本での発売は不明です。

内容を考えると約8万円は安いように思います。

ゲーミングマシンと言えばPCでも最新・最高クラスのパーツで構成されますが、このRazer Phoneも同じです。

ディスプレイは残像の少ない120Hz駆動のQuad HD IGZO LCD(ハイスピードIGZO)を採用。Razerはこれを「UltraMotion display」と呼び、ディスプレイとGPUを同期させて映像の欠損や遅延を無くし、かつ効率的な電力消費を実現したと謳っています。ディスプレイサイズは大型の5.72インチで、解像度はQuad HD(2,560×1,440)。

プロセッサはQualcommの最上位モデル「Snapdragon 835」を採用。メインメモリはスマートフォンとしては最大クラスの8GBデュアルチャネル(LPDDR4、1866 MHz)。ストレージはUFSで容量は64GBとやや控えめですが、microSDカードに対応しています。

バッテリー容量も4,000mAhと最大クラスです。動画再生で最大12.5時間のバッテリー駆動が可能。最新のQuich Charge 4.0+に対応し、高速に充電できます。

独自アプリの「Razer Game Booster」はスマートフォンの状態をゲームに最適化します。ワンタップでのモード切り替えや、ゲーム中の通知をOFFにする機能が使えるほか、アプリごとにCPUクロック、画面解像度、リフレッシュレートの調整が可能となっています。

もちろんサウンドにも注力されています。デュアルステレオフロントスピーカーを搭載し、Dolby Atmosに対応。USB Type-Cに挿して使う24ビットDAC付きTHX認証アダプターも付属します。

流行りのデュアルカメラも搭載しています。1,200万画素センサー+広角レンズ(f1.75)と、1,300万画素センサー+望遠レンズ(f2.6)の構成に。両方とも像面位相差AFに対応。またデュアルトーン、デュアルLEDフラッシュを搭載しています。フロントカメラは800万画素(f2.0)です。

通信機能は、IEEE802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、NFCをサポート。

対応周波数は、TDD-LTE: B38/39/40/41、TD-SCDMA:B34/39、LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/26/28/29/30/66、GSM UMTS: B1/2/3/4/5/8。

OSは発売時点ではAndroid 7.x Nougatを搭載しますが、2018年春にAndroid 8.x Oreoへのバージョンアップが予定されています。

本体はアルミ素材を使い質感が高められています。かなりの巨漢で、サイズは158.5×77.7×8mm、重さは197g。イメージとしては少し前のGalaxy Noteのサイズ感です(最新のNote8はとてもスリム)。

いくつかのゲームタイトルと提携し、品質が保証されています。たとえばスクエニの「ファイナルファンタジーXVポケットエディション」や、バンナムの「鉄拳」、ネットマーブルの「Lineage 2:Revolution」、Jagex Limitedの「Old School RuneScape」「RuneScape」、Madfinger Gamesの「Shadowgun Legends」、ネクソンの「Titanfall:Assault」、Wargamingの「World of Tanks Blitz」などです。

オリジナルコンテンツとして、ゲーマー向けに、壁紙、着メロ、アイコンパック、色のカスタムが可能な「Razer Theme Store」が用意されます。

なお、Razerは今年1月にNextbitというスマートフォンメーカーを買収しています。NextbitはGoogleとHTCに勤務していた幹部らが立ち上げたメーカーで、クラウドファーストなスマートフォン「Robin」は日本でもソフトバンクの+Styleを通じて販売されています。

恐らくRazer PhoneはNextbitを買収したことにより獲得した資産を使って開発、製造されているため、ハードウェア、ソフトウェア、サービスなど、スマートフォンとしての全体的な品質は高水準であると考えられます。


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