スマートフォンからビデオ通話を使って119番通報が行えるようになります。
日立は10月16日、全国の消防局・消防本部向けに、「119番映像通報サービス」の販売を開始したと発表しています。サービスの提供は2018年4月から。専用アプリが配信されます。
「119番映像通報サービス」は、スマートフォンの専用アプリから、ビデオ通話で119番通報ができるようにするサービスです。
声だけでなく映像も送られることで、消防指令センターがより素早く、正確に状況を把握できるようになり、現場に到着するまでの時間短縮につながります。
また、ビデオ通話に加えて、チャットによるテキストのやり取りや、地図の表示と位置情報の送信、さらには通訳者を交えた三者間通話機能も搭載されているので、声による通報が難しい人や、外国人による通報にも対応することができます。
現在でも自治体によってはメールやウェブによる119番通報が導入されていますが、利用するためには事前登録が必要で、しかも言語・音声などに機能障がいがある方のみが対象であり、利用できるケースが限られていました。
「119番映像通報サービス」を利用するにはあらかじめスマートフォンに専用アプリをダウンロード、インストールしておく必要があります。対応OSは、iOS 9.0以上、Android 5.0以上。
アプリをインストールしていない場合でも利用できるウェブ版サービスも順次提供されます。
関連リンク:プレスリリース、119番映像通報サービス