ファーウェイがドイツ・ミュンヘンでスマートフォンの新製品「HUAWEI Mate 10」シリーズを発表しました。
HUAWEI Mateシリーズは、ファーウェイのAndroidスマートフォンの中で最も高い性能と最先端の技術を盛り込んだシリーズです。
Mateシリーズの最新モデルとして発表された「Mate 10シリーズ」には、「HUAWEI Mate 10」と「HUAWEI Mate 10 Pro」、そしてMate 10 Proをベースにポルシェとコラボした「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10」の3つがラインアップされていて、このうちMate 10 Proは日本でも発売が予定されています。
発売時期や価格帯は上の表の通りです。Mate 10 Proは799ユーロ、日本円に換算すると約106,000円。Androidスマートフォンとしては最高級品に属します。ポルシェデザインモデルは1,395ユーロ、約184,000円にもなります。
Mate 10 Proの発売時期は2017年11月中旬。日本は一次発売国として発表されているので、世界の中でも最も早いタイミングで発売されるはずです。
日本での具体的な販売方法は示されていませんが、これまでの履歴からすると、ファーウェイ直営のオンラインショップやMVNO各社を通じてSIMロックフリーモデルとして発売されることになるでしょう。
Mate 10シリーズの特徴は、NPU(Neural network Processing Unit)と呼ばれるAI専用のアクセラレータを世界で初めて組み込んだオリジナルのプロセッサー「Kirin 970」を搭載していることです。
Mate 10シリーズにはAIを使ってカメラやバッテリーなどのパフォーマンスを最適化するいろいろな機能が備わっていて、これらをクラウドベースのAIではなく、NPUによって実現されるエッジAI(端末に組み込まれたAI)を使って処理することで、従来のプロセッサーを使うのと比べて25倍の速度、50倍の電力効率で動かすことができるとされています。
基本性能も強化されています。CPUはCortex-A73(2.36GHz)×4コア+Cortex-A53(1.8GHz)×4コアの8コア構成で、製造プロセスルールが10nmに微細化されたことにより電力効率が20%向上しています。またGPUは最新のMali-G72に強化され、前世代と比較して20%の性能向上と50%の電力効率向上が図られています。
ネットワーク周りも強化されています。カテゴリー18のLTEモデルを搭載することにより、4×4 MIMO、256QAMに対応し、3CC CAの組み合わせで、理論上は下り最大1.2Gbpsの通信が可能です。
カメラはライカと共同開発している「Leica Dual Camera」が引き続き搭載されています。1,200万画素のカラーセンサーと2,000万画素のモノクロセンサーの構成のまま、さらに明るくなったF1.6の「SUMMILUX-H」レンズが採用されました。
またAIによるインテリジェント撮影機能が搭載されたことにより、シーンや被写体をリアルタイムに認識し、自動で最適なモードが選択されるようになりました。
前面カメラもAIを使った、ボケを利かした美しいポートレート撮影ができます。
バッテリー制御にもAIが活かされ、ユーザー個々の使い方によって最適化されます。容量は4,000mAh。独自の高速充電機能SuperChargeに対応しています。このほか、通信や翻訳機能にもAIが活用されています。
ディスプレイはMate 10が5.9インチWQHD(1,440×2,560ピクセル)のRGBW液晶で、Mate 10 Proは6.0インチFHD+(1,080×2,160ピクセル)の有機ELディスプレイを採用しています。どちらもHDRに対応しています。
Mate 10 ProのディスプレイはMate 10よりも解像度は低いですが、流行りのアスペクト比が18:9のディスプレイとなっていて、ディスプレイ下のホームボタンもなく、まるで前面の全てがディスプレイかのような先進的な外観が魅力です。また方式も有機ELで、特有の明るくビビッドな映像が特徴となっています。
本体は3Dガラスボディーを採用し、Mate 10はIP53、Mate 10 ProはIP67の防水に対応しています。
SIMカードはnanoサイズです。シングルSIMモデルとデュアルSIMモデルが用意されています。デュアルSIMモデルは世界で初めてDSDV(Dual SIM Dual VoLTE Standby)に対応し、2枚のSIMカードでVoLTE待受ができるようになっています。
OSはAndroid 8.0ベースの「EMUI 8.0」が搭載されています。
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