オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンが、高耐久なAndroidスマートフォン「CAT S60」を10月中旬より販売すると発表しました。オープン価格ですが税抜9万円前後が予定されています。
サーモカメラを搭載した「S60」
CATシリーズのスマートフォンはオンキヨーのオリジナル製品ではなく、米国の大手建設機械メーカー「キャタピラー」が開発しています。「S60」は海外では約1年前に発売された製品で、Android 6.0 MarshmallowやMSM8952(Snapdragon 617)などスペックが少し古めに感じるのはこのためです。
オンキヨーが今年5月に発売した「S40」とコンセプトは同じで、MIL-STD-810G準拠の耐衝撃性やIP68準拠の防水・防塵に対応した高耐久モデルですが、世界で初めてサーマルイメージングカメラを搭載し、ディスプレイを通じて熱を可視化することができるのが特徴です。
サーマルイメージングカメラは米FLIR社のMSXサーマルイメージング技術を採用しています。FLIRはサーモカメラの世界的なトップメーカーで、スマートフォンに取り付けるタイプの製品も出していますが、それを世界で初めてスマートフォン内部に組み込んでしまったのがこのS60です。
高コントラストでサーマル撮影が可能なので、DIY愛好家、建設現場、電気工事、配管工事、機械作業など、プロフェッショナルな用途を含むあらゆるシーンで活用できるとされています。
ユニークな機能が満載
サーモカメラ以外にもプロフェッショナル向けのいろいろな機能が備わっています。
前面の上部と下部それぞれに設けられたスイッチは、切り替えることで水中でも使えるようになり、最大5mの深さの水の中で60分間動作させることが可能です。
側面のSOSボタンはカバーをパカっと開けて押す仕様に。緊急時に押せばGPSの位置情報とともにテキストメッセージがあらかじめ登録しておいた相手に届くようになっています。
電源ボタンの隣の黄色いボタンは「プログラマブルキー」と呼ばれ、短く押した時には地図アプリを起動し、長く押した時にはLEDフラッシュを光らせるというように、目的の機能が即座に使えるように挙動を自由にプログラムすることができます。
背面の黄色いトリガーは、スライドするとSIMカード/microSDカードのスロットが露出します。SIMやSDカードを頻繁に交換したり取り外したりするような場合に、アクセスがし易いようになっています。
ちなみにデュアルSIM仕様ですが4G+3GのDSDSには非対応です。またスロットの1つはmicroSDカードとの排他式となっています。
スペック
ディスプレイは4.7インチIPS液晶で解像度は1,280×720のHDです。耐久性の高いゴリラガラス(ver4)が使われています。タッチパネルの同時認識数は5点。濡れた指でも、手袋をしていても操作できます。また強い日差しの下でも高い視認性が確保されています。
プロセッサはSnapdragon 617。メモリーは3GB RAM、32GB ROM。バッテリーは大容量の3,800mAh。「CAT S40」よりもハイスペックで、より安定した動作が期待できます。
重さは約223g。スマートフォンとしてはかなり重い部類に入ります。
動画
米キャタピラー社の公式YouTubeチャンネルには以下の動画以外にもS60に関する多くの動画が投稿されています。
情報元:オンキヨー(PDF)