GoogleがAndroid OSの次期バージョンとなる「Android O」の開発プレビュー版を公開しました。対象端末は、Nexus 5X/6P、Nexus Player、Pixel、Pixel XL、Pixel C。PC向けの公式エミュレーターAndroid Studioでも試すことができます。
Android Oは、バッテリー消費の削減とパフォーマンスの向上に大きな優先順位をおいて開発されます。具体的には、バックグラウンドで行われる処理や通信、位置情報取得を制限する仕組みが強化されます。
通知ではNotification channelsという仕組みが導入されます。通知をカテゴリーで分類し、カテゴリー単位でブロックしたりプライオリティを設定するなどの制御ができるようになります。
このほか、パスワードの自動入力アプリをキーボードアプリのように選択可能にするためのAPIの追加や、画面の上に別の画面を表示するピクチャー・イン・ピクチャー機能のスマートフォン・タブレットへの対応、複数ディスプレイが使えるマルチディスプレイへの対応、アプリアイコンのアニメーション表現を実現する機能の実装、ソニー開発のLDACコーデックへの対応などが含まれています。
ちなみに、今回発表された「Android O」は次期OSの開発コードネームです。これはまだ仮の呼び名であり、これまでの規則に則って今後正式な名称が与えられることになります。今のところ「Android Oreo(オレオ)」が有力のようです。また、バージョン番号も不明です。Android 7.x、あるいはAndroid 8.0となることでしょう。
Android Oの詳細は、5月17日から開催されるGoogle I/O2017で発表されます。正式版のリリースは2017年第3四半期が予定されています。
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