諸事情で動向が追えていなかったため、今更ではあるのですが1月11日にKDDIが発表した2017年春モデルスマートフォンについての投稿をします。一体どんな機種が発表されていたのでしょうか。
スマホは3機種が新登場
スマートフォンは京セラ製の「rafre KYV40」、「miraie f KYV39」、シャープ製の「AQUOS SERIE mini SHV38」の3機種が発表されました。このうちmiraieとAQUOS SERIE miniはすでに発売となっています。
2016年冬モデルは4機種でしたので、あわせて7機種がこの春冬商戦向けとして用意されたことになります。ラインアップの構成としては、ハイスペックモデルが2機種、コンパクトモデルが1機種、エントリーモデルが2機種、女性向けが1機種、ジュニア向けが1機種ということで、そつがない内容となっています。
スマホ以外も面白い
スマートフォン以外では、Androidベースの京セラ製タフネスケータイ「TORQUE X01」と、受信最大440Mbps対応のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W04」、同じく受信最大440Mbpsに対応した据え置き型Wi-Fiルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」、LTE対応で容量1TBのNAS「Qua station」、ほか各種アクセサリーが発表されました。
TORQUEケータイは約6年ぶりのauタフネスケータイになるそうです。据え置きWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」は無線通信を利用するので開通工事は不要。買ってコンセントに挿すだけでネットに繋がるという手軽さが良いですね。最大接続数は40台で、有線LANポートも2つ付いています。
発売予定日一覧
- rafre KYV40 ・・・ 3月上旬以降
- miraie f KYV39 ・・・ 1月20日(発売済み)
- AQUOS SERIE mini SHV38 ・・・ 2月3日(発売済み)
- TORQUE X01 ・・・ 2月下旬以降
- Speed Wi-Fi NEXT W04 ・・・ 2月中旬以降
- Speed Wi-Fi HOME L01 ・・・ 2月3日(発売済み)
- Qua station ・・・ 2月下旬以降
スマホ新機種概要
発表されたスマートフォン新機種の概要を見ていきます。
「洗えるスマホ」の新モデル「rafre KYV40」
KDDIは2015年12月に世界初のハンドソープで洗えるスマートフォン「DIGNO rafre KYV36」を発売しています。これの後継機にあたる「rafre KYV40」は、洗える性能が強化され、泡ハンドソープに加えて泡ボディソープでも洗えるようになりました。もともと温水防水にも対応していたので、キッチン周りだけでなくお風呂場でも安心して使えるようになったのは、小さいながらも実用性のある確実な進化だと思います。
また、丸洗いができるとは言え料理中の食材などが付いた汚れた手で触るのはちょっと抵抗がありますが、今作では近接センサーを利用したジェスチャー操作に対応し、画面に触れなくても手を動かすだけでレシピが閲覧できるようになりました。タイマーや電話の応答もジェスチャーで操作できます。
併せて発売される純正ケースも少し凝っていて、撥水加工はもちろんなのですが、油汚れもつきにくい仕様になっています。ユーザーからの声を反映して開発したのだそうです。
主なスペックは、5インチHD(1,280×720)液晶ディスプレイ、Android 7.0 Nougat、Snapdragon430 MSM8937プロセッサ、2GBメモリ、16GB内蔵ストレージ、背面1,300万画素/前面500万画素カメラ、3,000mAhバッテリー、CA対応4G LTE/WiMAX 2+、IEEE802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、microSDカード対応など。サイズは約71×142×10.4mm。重さは約159g。カラーラインアップは、ピンク、ホワイト、ブルーの3色。
この機種のターゲットからしてスペックは必要十分でしょう。カラーも豊富ですし、料理をよくする主婦などにはぴったりですね。
長く使えるジュニアスマホ「miraie f」
「ミライエ フォルテ」と読みます。ちょうど2年前に発売されたau初のジュニア向けスマートフォン「miraie KYL23」の後継機種です。保護者が子どものスマホ利用状況を管理する、いわゆるペアレンタルコントロール機能や、防犯ブザーを鳴らすと同時に保護者に連絡が行く機能などが備わっています。それとmiraieシリーズ専用の「ジュニアスマートフォンプラン」(月額税抜3620円、月間2GB利用可)が利用できるのも特徴です。
新モデルではフィルタリング機能が強化され、利用できるアプリやウェブサイトが子どもの年齢に合わせて自動で制限されるようになりました。また、保護者のスマートフォンから遠隔で設定できるようになりました。
「ココセコム」にも対応しました。ココセコムへの通報サービスや現場急行サービスが利用できます。
旧モデルでは非対応だったGoogle Playストアに対応したのは大きなポイントです。人気のアプリをインストールでき、かつフィルタリング機能によって子どもの利用を制限できます。専用料金プランのほかに通常プランも選べるので、子どもが十分に成長した後もずっと使い続けられるでしょう。
主なスペックは、4.7インチHD(1,280×720)液晶ディスプレイ、Android 6.0 Marshmallow、Snapdragon425 MSM8917プロセッサ、2GBメモリ、16GB内蔵ストレージ、背面1,300万画素/前面200万画素カメラ、2,600mAhバッテリー、CA非対応4G LTE/WiMAX 2+、IEEE802.11 b/g/n Wi-Fi、Bluetooth4.2、microSDカード対応など。サイズは 約67×135×9.9mm。重さは約136g。カラーはブルー、ラベンダー、グリーンの3色。
本体デザインは子供っぽいデザインを嫌がる子どもの気持ちに応えたものだということです。
主に女性向けになった「AQUOS SERIE mini」
au向けのシャープ製コンパクトハイエンド「AQUOS SERIE mini」の新モデルです。まず大きく変わったのは見た目です。これまでの3辺狭額縁デザイン「EDGEST」は撤廃され、どこかiPhoneを思わせるシンプルかつ美しいフォルムに変貌を遂げました。ディスプレイサイズは4.7インチから変わっておらず横幅も前モデルとほぼ同じですが、縦幅は1cm弱伸びました。また重さが約14gも増しました。
カメラは大幅に強化されました。背面カメラは2,100万画素へ向上し、光学式手ぶれ補正に対応。側面にはシャッターボタンが新たに追加されました。前面カメラは「AQUOS史上最高の前面カメラ」が謳われていて、800万画素センサーと約100度の広角レンズを採用。AQUOS初の前面カメラ用フラッシュも搭載しています。さらには、うす暗い場所でも明るく撮影できる「NightCatch II」、美肌調整、小顔補正まで対応しました。
主なスペックは、4.7インチFHD(1,920×1080)IGZOディスプレイ、Android 7.0 Nougat、Snapdragon617 MSM8952プロセッサ、3GBメモリ、16GB内蔵ストレージ、背面2,100万画素/前面800万画素カメラ、2,400mAhバッテリー、CA対応4G LTE/WiMAX 2+、IEEE802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、microSDカード対応など。サイズは約67 × 135 × 8.6mm。重さは約134g。カラーはネイビー、ホワイト、ピンクの3色。
ハイスペックを謳っているわりにはアッパーミドルクラスのプロセッサを採用し、通信もフラグシップのAQUOS SERIE SHV34では対応している受信時最大370Mbpsに非対応となっています。また、前モデルでは搭載していたハイスピードIGZOを今作では搭載していません。バッテリー容量が2,810mAhから2,400mAhへと大幅に少なくなり、連続通話時間が減っているところも気になります。紹介文には「女性のお客さまを中心に大変ご好評いただいている」とあることから、以前よりも女性を中心に据えたターゲット設定になったようです。
まとめ
ということで、auの今年の春モデルスマートフォンは、女性とジュニアをメインターゲットとしたラインアップとなりました。新機能には少しの感動はあるものの、個人的にはどちらかというとスマートフォンよりもTORQUEケータイや周辺機器の方が熱くなれた発表内容でした。