ASUSが自国台湾でZenfoneシリーズの新モデル「Zenfone 3」シリーズを発表しました。
「Zenfone」はASUSのAndroidスマートフォンブランドで、そのSIMフリーモデルは日本にもこれまで複数機種が投入されてきました。大手PCパーツメーカーゆえの絶大なブランド力と安心感、そして製品の高いコストパフォーマンスなどにより、国内でも非常に人気の高いスマートフォンブランドのひとつとなっています。
今回はZenfone 3シリーズとして、スタンダードな「Zenfone 3」、大型ディスプレイ搭載の「Zenfone 3 Ultra」、シリーズ最上位の「Zenfone 3 Deluxe」の3モデルが発表されました。発売時期は未定ですが、日本でもまず間違いなく発売されるものと思われます。
Zenfone 3
前作Zenfone 2と同じ、ミッドハイクラスに位置づけられる製品です。価格は249ドル(約27,700円)~。
ディスプレイは5.5インチ・フルHD(1,920×1,080)液晶から変わっていませんが、その他の部分でスペックの強化がはかられています。また本体デザインが刷新され、以前はプラスティック筐体でしたが、今作は前背面にガラス、側面はメタル素材の、より高級感のあるデザインになりました。
主なスペックは、Android 6.0、Snapdragon 625(最大2.0GHzオクタコアCPU)、3GB/4GB RAM、8GB/32GB/64GB ROM(eMCP)、背面1,600万画素/前面800万画素カメラ、3,000mAhバッテリー、802.11ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、USB Type-C、指紋センサー、microSDカードスロットなど。
プロセッサはミドル~ハイエンド向けのQualcommの新世代チップ「Snapdragon 625」を採用。Zenfone 2にはメモリーが2GBのモデルと4GBのモデルの2種類がありましたが、Zenfone 3では3GBのモデルと4GBのモデルの2種類になり、最低値が底上げされた形です。
カメラは大幅に強化されていて、まずは画素数が1,600万画素に向上。オートフォーカス(AF)は、レーザーAFと位相差AFに対応し、いずれも0.03秒での高速フォーカスが可能。フォーカスの自動追尾機能もあります。また、手ブレを防止する4軸光学手ブレ補正と、ビデオ撮影用の3軸電子手ぶれ補正機能を搭載しています。さらに、4枚の写真をソフトウェアで合成して9200万画素相当に拡大する機能が新たに追加されました。
本体サイズは152.59×77.38×7.69mm。重さは155g。カラーはSapphire Black、Moonlight White、Shimmer Goldの3色。
Zenfone 3 Deluxe
5.7インチのAMOLEDディスプレイを搭載したシリーズ最上位モデルです。前作Zenfone 2にもほぼ背面のデザインが違うだけのDeluxe版がありましたが、Zenfone 3のDeluxe版はGalaxy S7やXperia X performanceなどと同じSnapdragon 820プロセッサーを搭載する正真正銘のハイエンドモデルとなっています。
主なスペックは、Android 6.0、5.7インチ・フルHD(1,920×1,080)AMOLEDディスプレイ、Snapdragon 820(最大2.15GHzクアッドコアCPU)、6GB RAM、64GB/128GB/256GB ROM(UFS)、背面2,300万画素/前面800万画素カメラ、3,000mAhバッテリー、802.11ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、USB Type-C、指紋センサー、microSDカードスロットなど。
最もハイスペックな構成ではメモリーが6GB RAM+256GB ROMとなり、桁違いに豪華になります。RAMに関しては「ASUS OptiFlex」と呼ばれる技術を採用することにより、同じ6GBのRAMを搭載した端末と比較してもアプリの起動がより高速になっているとのことです。ROMはeMCPよりも高速なUFSが採用されています。
カメラは画素数が違うくらいで機能等はZenfone 3と同じです。ディスプレイは液晶ではなくAMOLEDとなり、Galaxy S7のように時刻や通知などを常時表示する機能が搭載されています。
外観は背面もメタルの「フルメタルボディー」となります。サイズは156.4×77.4×4.2~7.5mm。重さは170g。カラーはGlacier Silver、Titanium Gray、Shimmer Goldの3色。
びっくりするくらい高額かとおもいきや、価格は499ドル(約55,000円)~に抑えられています。
Zenfone 3 Ultra
6.8インチの大型ディスプレイを搭載したモデルです。解像度はフルHDですが最新の4Kテレビのような美しさを実現する技術を採用。サウンド面ではデュアルスピーカーに加えハイレゾオーディオ再生やDTS Headphone:X 7.1サラウンド出力にも対応するなど、エンターテイメントの利用に最適化されています。
主なスペックは、Android 6.0、6.8インチ・フルHD(1,920×1,080)液晶、Snapdragon 652(最大1.8GHzクアッドコアCPU)、3GB/4GB RAM、32GB/64GB/128GB ROM(eMMC)、背面2,300万画素/前面800万画素カメラ、4,600mAhバッテリー、802.11ac Wi-Fi、Bluetooth4.2、USB Type-C、指紋センサー、microSDカードスロットなど。
ちょうどZenfone 3とZenfone 3 Deluxeの中間くらいのスペックで、外観はDeluxeと同じフルメタルボディーになっています。サイズは186.4×93.9×6.8mm。重さは233g。カラーはGlacier Silver、Titanium Gray、Metallic Pinkの3色。
価格は4GB RAM+64GB ROMのモデルで479ドル(約53,200円)です。
情報元:ASUS