Mozillaは昨年12月、携帯キャリアを通じたFirefox OS搭載スマートフォンの提供は今後行わないと発表していましたが、今回、同OSの今後についてより詳しい発表が行われました。
まずスマートフォン向けのFirefox OSの開発は バージョン2.6で終了となります。Firefox Marketplaceのサポートも終了となり、Firefox OS向けのアプリの登録受付けは2016年3月29日で終了されます。
Firefox OSをサポートしていない全てのアプリは削除され、またWeb Runtimeも削除されるので、Android版、デスクトップ版のアプリはインストールおよび起動ができなくなります。
これまでに開発された資産はスマートテレビとその他の将来のデバイスに使う予定ということです。パナソニックはスマートテレビ製品にFirefox OSを組み込んでいますが、この製品ラインの計画に変更はなく、さらにスマートテレビ体験をパナソニックと引き続き提供していくとしています。
なおスマートフォン向けFirefox OSの提供終了を決定した理由については、価値提案の優位性と差別化を創りだすことができず、エコシステムを構築できなかったため、としています。素晴らしいプラットフォームを創りあげたものの、商用スマートフォン市場での競争に勝利することができなかったということです。
Firefox OS搭載スマートフォンは、国内ではau KDDIが「Fx0」を2014年12月に発売。その後、新しいスタイルの端末を開発していることが発表され、「AQUOS K」のようなフィーチャーフォンスタイルのFirefoxスマートフォンの登場も期待されていましたが、残念ながら実現することはありませんでした。