米グーグルは、グーグル版のおサイフケータイ「Google Wallet」を発表しました。すでにテスト利用が始まっており、夏には(米国の)一般ユーザーも利用出来るようになるようです。
Google Wallet(グーグル・ウォレット)は、日本のおサイフケータイと同じく、対応した携帯端末を専用の読み取り機にかざすことで、買い物の支払いや電車の切符代わりとして利用出来るサービスです。
日本では「Felica(フェリカ)」と呼ばれる非接触型ICチップを利用しますが、Google WalletではFelicaの上位互換で世界標準規格となる「NFC(エヌ・エフ・シー)」が用いられます。
現時点ではNFCチップを搭載した端末はごく一部となりますが、GoogleはNFCチップを搭載しない旧端末に置いてもこのサービスの一部機能が利用出来るよう、端末裏面に貼るNFCシールを使えるようにする計画をしているようです。
いまのところGoogle Walletに正式に対応している機種は米キャリアの回線を利用した「Nexus S 4G」のみで、サービス開始時点では提供エリアもサンフランシスコとニューヨークだけとなっています。しかし対応機種、エリアともに今後拡大していく予定で、米国エリア以外ではまずはヨーロッパ、そしてアジアに展開していく予定です。
既にFelicaを使ったおサイフケータイが普及している日本ではこのGoogle Walletがどのような形で取り込まれるのかはわかりませんが、NTTの山田社長によると今後数年(2013年頃?)のうちにこれらが日本のおサイフケータイ対応端末でも利用出来るようになるということです。
Google Walletの発表と同時に、Google Offers(グーグル・オファーズ)というサービスも発表されています。これは現在位置や時間などによって最適なクーポンを配信してくれるサービスです。Google Walletと連携して、簡単でお得な決済が可能ですし、店舗側にとっても集客手段を増やすことの出来るメリットの大きいサービスとなりそうです。
情報元:Google