ドコモの夏モデルスマートフォン「MEDIAS WP N-06C」に触れてきましたので感想をつづります。
「まるでカードケースのようだ」などと言われた前作MEIDAS N-04Cですが、今回も全く同じ印象を受けました。薄く、平べったく、そして軽いです。ほんとうに一枚のカードのようにすっきりとしたシャープなデザインです。この極薄形状は好みが分かれるところで、手へのフィット感を求める人にはあまり好感を持たれないかも知れません。私も実はそのひとりです。丸みが少なく、四隅も角張っているために収まりが悪く感じます。
端末カラーは渋めです。他機種の配色がきつく感じる方には好まれるトーンかもしれません。若年の私には正直なところつまらない色に感じました。背面は発色が割といいのに前面が何故かパッとしません。
MEDIAS WPはボリュームボタンの配置が前作と異なり、背面に移動しています。これは大博打だと思いましたが思ったより押しやすかったです。ただ、画面を見ながら片手でボリューム調整しようとすると力が上手くボタンに伝わらず少し押しにくいと感じました。
タッチ式に変化した前面の操作キーですが、何故か操作しにくいと感じました。反応する箇所は家のマークや矢印のマークの下にあるラインなのですが、無意識にマーク部分をタップしようとしていまいます。このあたりの標準から少しズレたインターフェースには慣れが必要かもしれません。
最後に細かいところですが、ワンセグ用のアンテナが上下2方向にしか稼動しない点が気になりました。また、アンテナの収納方法も収納する形ではなく側面に折りたたんでおくだけという点に抵抗を感じました。
外観の動画を撮ってきました。
動作は軽快です。G’zOne IS11CAと同じで動きに余裕がなくて決してヌルヌルとした動作ではありませんが、動作スピード自体は速いと感じました。ただ、ブラウザでの画像の読み込みは何故か遅かったです。
Quadrantを使ってベンチマークテストを行ってみました。1390と、やはりG’zOne IS11CAと似た値が出ました。夏モデルラインナップの中では平均程度の値だと思います。
基本操作における動作も動画に収めてきました。
総評
「薄くて軽い」を最大限維持しながら防水に対応した点は評価できます。CPU性能も向上していて動作速度の面でも前作を超えていますし、夏モデルラインナップの中でもパフォーマンスは良い方だと思います。アンドロイド機の実績を持っている国内メーカーはまだ少ないので、そういった面でも安心出来る端末だと思います。
端末の形状は好みが分かれるところです。私は正直なところ好きではありませんが、この形が最高だという人も多くいらっしゃいます。恐らくスマートフォンの持ち方や携帯の仕方、操作の仕方などで印象は180度変わってくるのでしょう。
残念に感じたのはディスプレイがあまり綺麗に見えない点と、ワンセグのアンテナが端末内部へ収納できない点、それとタッチ操作キーが押しにくい点です。サイズコンシャスで作られた故の代償なのでしょうか。しかしこれらの点はあくまで私が感じたものなので、購入をご検討の方は改めてご自身でチェックしてみることをおすすめします。