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Xperia Z5を20日間使ってみた感想。動作速度は向上したけど時々もたつくことあり。特にパズドラは厳しかった

ドコモ版Xperia Z5(SO-01H)を20日間ほど使ってみた思ったざっくりとした感想をお伝えしたいと思います。今回は動作レスポンスや電池持ち、発熱に関する感想です。直前まで使っていた、同じくドコモ版のXperia Z3(SO-01G)との「体感的」な比較が中心となります。

激的な変化はないが動作レスポンスは良好

高い処理能力を求められるシーンでの性能は向上しているようで、たとえばGoogleマップのストリートビューでは、写真が高画質に切り替わるスピードが明らかに速くなっていました。ベンチマークを走らせてみると、CPUやRAM速度、3Dグラフィックスのスコアが特に大きく上がっています。

左がZ5、右がZ3。

左がZ5、右がZ3。

アプリの起動や切り替え・インストール、ウェブページの読込みやスクロール、マップの表示や移動、こういった負荷のあまりかからないような基本操作においては、僅かに動きが滑らかになったかな?と思う程度で、別段動作が速くなったとは感じませんでした。

もともとXperia Z3でもこの辺りのレスポンスには満足していたので、Z5に変えても不満に感じるところはありませんでした。ただカメラアプリの起動にかかる時間はもっと改善して欲しかったです。初回起動時はわりと待たされます。

ゲームは多少もたつくことがある。特にパズドラは厳しい

高負荷の3Dゲームでも基本的には安定して動作するのですが、どういうわけか、いわゆる「処理落ち」「遅延」というような現象が数十秒にいちどくらいの頻度で慢性的に起こります。

こういうことはどの機種でもままあることですがXperia Z5の場合はそれほどハイスペックを必要としない「パズドラ」でも同じような現象が起こるので閉口してしまいました。

具体的には、ドロップを動かしていると途中から急にドロップの動きがもたついてきて、「ドロップを揃えたはずなのに揃っていない」、「操作中のドロップが1~2マスワープする」といった挙動をします。これではまともにプレイできません。

この問題は前モデルの「Xperia Z4」でも指摘されていましたので改善されていないということになります。なおXperia Z3を使っている時は、何十分プレイしてもこんな現象は起きなかったと記憶しています。せっかく新機種に乗り換えたのにこんな状態では残念すぎるので(憤怒)、今後のアップデート等で改善されることを望みます。

電池持ちは悪くないと思う

私は高負荷なゲームを好んでやるのですが、やはりこういうものをやってしまうといくら省電力性が向上したといっても、その効果をほとんど体感することはできません。ですから私のスマートフォンの使い方ですと、電池持ちが改善されたかどうかはちょっと判断ができないのです。ただ、Xperia Z3から悪くなっているということは決してないと思います。充電する頻度は以前と変わっていません。

プロセッサがSnapdragon 810になってほとんどの処理は低消費電力なA53コアがやっているはずなので、「ゲームはほとんどやらない」というような人ならきっと電池持ちが良くなったと感じるのではないかと予想します。

xperiaz5_battery

発熱はあまり気にならなかった

私の使い方ではバッテリー温度が45度を超すことは一度もありませんでした。Xperia Z5はデュアルヒートパイプによってプロセッサから発される熱をバッテリー側に放熱しているのですが、それでもバッテリー温度が45度未満で推移しているところをみると、過剰な発熱はあまり心配しなくても良さそうな感じです。

発熱が原因と思われる動作の不安定さや、アプリの強制終了、端末のフリーズなどもありませんでした。カメラアプリの挙動に関しても店頭のホットモックを使った一部のレビューで言われているような不安定さは感じず、4Kビデオ撮影は試していませんが、オートモードでの写真と動画の撮影では1~2時間断続的に使用しても動作に問題は生じなかったです。

プロセッサは背面のカメラとドコモロゴの真ん中くらいの場所にあるらしく、ゲーム中やカメラを長時間使用しているときなどは、直接その部分を触っていると当然ですがそれなりの熱を感じます。しかし異常な温度とも思いませんし、Xperia Z3の計測グラフを見ても似たようなものでした。

酷評の多いXperia Z4からは確実に改善されているようで、少なくとも発熱によって通常用途もままならなくなってしまうほど不安定になってしまうということはないと思います。

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