10月17日に発売となったHTCのSIMロックフリースマートフォン「Desire EYE」を数日間使ってみた感想を綴ります。今回は動作編です。
HTC Desire EYE イベント参加&レビュー記事
動作が遅いと感じたことはなかった
Desire EYEには「MSM8974AB(Snapdragon 801)」という少し古い世代のSoCが使われていますが、少なくとも私がこの数日間で試した操作やアプリにおいては動作が遅く感じたり、不安定になったりしたことはありませんでした。うまく調整がされているようで、ホーム画面や設定画面はカクカクとした動きは無く大変滑らかで、しかも安定しています。
Desire EYEは”ミドルハイ”のモデルですがメモリーが2GBありますし、まだNexus端末にした提供されていないAndroid6.0を除けば最新とも言えるAndroid5.1を搭載していることも、サクサク&ヌルヌル動くひとつの要因になっていると思います。海外モデルベースのSIMロックフリースマートフォンということで、今後のAndroid6.0へのバージョンアップも大いに期待できますし、将来性が感じられるところも良いですね。
ベンチマークのスコアもなかなか
AnTuTu Benchmarkで全体的なパフォーマンスを測定してみたところ「41782」というスコアになりました。「MSM8974AB」は日本では昨年の夏モデルでよく使われたチップですが、これらの出すスコアよりも総じて優秀です。より性能の高い「MSM8974AC」を採用するXperia Z3などの昨年冬モデルと比べても遜色ないスコアとなっています。
一部ゲームで特定箇所のタッチが反応しない事象
以前このブログで紹介したことがありますが、最近私は「Vainglory」といういわゆるMOBA系のゲームをよくプレイします。Desire EYEで20戦ほどプレイしたところ、グラフィックの描画には遅延や乱れなどのおかしなところは見られませんでしたが、ディスプレイの特定の箇所がタッチを認識しないということがプレイの度に起こりました。
特定の箇所というのは画面を横向きにした際の「右上隅の極僅かなエリア」です。この場所にはゲーム内のウィンドウを閉じる「X」マークや、仲間とコミュニケーションを取るための「ピン」が表示されるのですが、タッチしても反応しないのでプレイに多大な支障をきたします。
またプレイ中は全画面表示になりますが、何かの拍子に突然ナビゲーションバーが表示され、どうやっても全画面に戻らないというトラブルにも何度か見舞われました。これもその部分のタッチができなくなってしまうので非常に困ります。
もちろん全てのゲームを試してみたわけではなく、あくまで一部のゲームアプリで起こる問題です。システム要件は十分にクリアしていて動作自体はサクサク・安定しているので、このゲーム自体がDesire EYEまたはHTCの端末に完全に対応できていないということなのでしょう。特定のゲームが正常に動くかどうか心配な場合は、できれば購入前にタッチ&トライしてみたほうが良さそうです。
カメラボタン長押しでの起動が異常に遅いことがある
スリープ状態でカメラボタンを長押ししてカメラアプリを起動しようとしても、なかなか起動しないことが時々ありました。通常はボタンを押し始めてから1秒もしないうちに起動を知らせるバイブが鳴りアプリが起動するのですが、おかしいときにはなかなかバイブが鳴らず、諦めかけたころにアプリが起動するといった感じです。シャッターチャンスを逃したくない時にカメラボタンでの直接起動はとても便利なので、この点はどうか早めに修正してもらいたいところです。
まとめ ~トラブルの心配が少ない手堅いスマートフォン~
気になる点をいくつかあげましたが基本的にトラブルはほとんどなく、アプリの起動や切り替え、ページのスクロール、拡大・縮小などの基本的な操作においては全くと言っていいほどストレスを感じず、とても安定しているので、トラブルに弱い女性や子どもなどのユーザーでも安心して使っていける手堅いスマートフォンだと思いました。防水・防塵に対応しているところも安心感を高めてくれます。
カメラも動画も音楽もウェブブラウジングもLINEも、このスマートフォンなら気兼ねなくガシガシ使っていけそうです。