韓国SK Hynixは7月9日、16nmのNANDフラッシュを採用し、ファームウェアおよびコントローラも内蔵したUFS2.0規格の64GBストレージソリューションを開発したと発表しました。
発表されたUFS2.0ストレージの読み書き速度は、シーケンシャルリード780MB/sec、シーケンシャルライト160MB/sec、ランダムリード32,000 IOPS、ランダムライト17,000 IOPS。リード速度はeMMCの最新バージョン5.1と比べて3倍高速であり、PC用のSATA 6Gbps SSDをも上回る性能となっています。一方で、消費電力はeMMCより低いとしています。
UFS(Universal Flash Storage)は、JEDECが規定する組込式ストレージメモリーの標準規格であり、現在スマートフォンやタブレットで主流のeMMCに置きかわる次世代のモバイル向けストレージメモリーと目されています。最近ではサムスンのGalaxy S6 / S6 edgeにUFS2.0規格のストレージメモリーが採用され、その圧倒的な性能に注目が集まりました。(ちなみに東芝やサムスンもすでにスマートフォン向けUFS2.0メモリーを開発・出荷している)
SK Hynixは、UFSストレージを搭載したスマートフォンはハイエンドモデルから今年中に登場し、徐々にミドル~ローエンドの製品でも採用されると見込んでいます。国内でも今年の冬モデルあたりから採用製品がぐっと増えてくるものと思われます。