いくつかのメディアによればシャープは開発中のMEMS-IGZOディスプレイについて説明会を開催し、2015年のサンプル出荷と2017年の量産化に目処が付いたと発表しました。今から3年後にはMEMSディスプレイを搭載したスマートフォンが登場する可能性があります。
シャープはQualcomm子会社のpictronicsと「MEMS-IGZOディスプレイ」を共同開発しています。MEMSディスプレイは一般的な液晶のようにカラーフィルターや偏光フィルムを使わず、シャッターの動きにより直接バックライトの光を制御するという仕組みを持った液晶ディスプレイです。この仕組みによりバックライトを効率よく利用することができ、消費電力を抑えつつも高色純度、高色再現性を実現することが可能とされています。
耐環境性能も高く、-30度といった寒い場所や暑い場所など、苛酷な環境下でも表示性能を保つことが可能。さらに1500cdという一般的な液晶の3倍以上の高輝度を発揮することができるので、強い太陽光の下でも高コントラストで鮮やかな表示が可能となっています。
課題となっている高精細化については、高精細を見分ける人間の目には限界があるとした上で、現在の液晶で達成している500~600ppiをひとつのターゲットとし、2017年に向けて高精細化も推進していくとしています。